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タイ警察は2025年5月1日、中部ナコンパトム県を中心に稼働中のAI搭載警察ロボット「AI Police Cyborg 1.0(エーアイ・ポリス・サイボーグ・ワン・ポイント・ゼロ)」の活躍により、指名手配中の容疑者14人を検出し、逮捕に成功したと発表しました。
このロボットは、2025年4月よりソンクラーン期間中の安全対策の一環として導入されており、CCTVカメラやドローン映像をAIで統合・分析し、イベント会場などの警備にあたっています。AIは顔認識技術とブラックリスト照合機能を用い、不審人物や手配中の人物を自動で識別することが可能です。
今回の逮捕は、以下の各所で行われました:
・仏陀モントン5の闘鶏場:薬物、窃盗、殺人未遂などの容疑で4人
・ナイトマーケット:薬物、詐欺、窃盗、コンピュータ犯罪などの容疑で5人
・別地点:薬物および募金詐欺の容疑で1人
・セントラル・サーラーヤ:麻薬密売や不正資金流通などの容疑で4人
AI Police Cyborgは、人相・服装・体型・行動の解析機能や、武器検出、暴力行為の兆候検知機能も備えており、指令本部と連動してリアルタイムで情報を集約・活用しています。
警察庁長官は、「市民が写真を撮る感覚で近づく中で、実際にはAIがスキャンしている。こうした技術は犯罪の抑止力にもなりうる」と述べ、今後半年以内に全国展開を見据えて準備を進める考えを示しました。今回の成果を受け、第7管区警察の開発チームには表彰が予定されています。
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