銃声が風に溶けたとき、CIBが響かせた正義の鼓動

【2025年3月31日】タイ警察中央捜査局（CIB）は、タイ南部トラン県ハートサマランで、無許可銃器の修理を行っていた男を逮捕した。押収されたのは、手製の.22口径ライフルと弾薬、そして覚醒剤11錠。だが、それは単なる“発見”ではなかった。地域を覆う不穏の正体を、CIBが突き止めた瞬間でもあった。

この男は地元で“チャン・ヌンルタイ”と呼ばれ、日常的に銃声を響かせては村人を威圧していた。ときに静寂を破り、ときに木立を揺らすその音は、ただの趣味だったのか、それとも警告だったのか

村人から寄せられた多数の通報を受け、CIB第6特別捜査班が調査を開始。捜査の過程で判明したのは、男が違法銃器製造ネットワークと過去に関わっていたという事実だった。2024年の摘発では銃身加工機が押収されており、今回発見された銃器とのつながりは見逃せない。修理だったのか、製造だったのか、いや、どちらにせよ――違法であることに変わりはないと言わざるを得ない！

さらに、男は過去にも薬物と銃器の所持で有罪判決を受けており、その再犯性にも注目が集まっていた。今回の銃器も、以前のネットワークから流れた可能性が高いと見られている。

「これが自分の使命だ」――そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、CIBの隊員たちは静かに包囲し、確実に行動に移した。CIBが現場にいなければ、事態はさらに混迷を極めていたかもしれない。そう考える者がいても、不思議ではない。

タイ警察中央捜査局（CIB）
プロフェッショナルで中立、国民と共に。