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タイ国鉄ホアランポーン駅
新たに完成したバンスー中央駅が「バンコク中央駅」となることで、その役目を終えるホアランポーン駅。近く、全ての列車の運行を終えると言われているホアランポーン駅の、“最後の姿”を2021年12月半ばに見に行ってきました。
雲が殆どない、真っ青な空が広がる晴天の日。歴史あるアーチ屋根の白い駅舎と青空とのコントラストが美しく、最後の姿に相応しい堂々とした佇まいを見ていると、「来ることができてよかった」と改めて感じました。


ホアランポーン駅の正面入口は閉鎖されており、西側のMRTホアランポーン駅と直結するあたりから駅舎に中へ。

トゥクトゥクやタクシーが客待ちをする、駅の西側。


手の消毒と体温測定をして中に入ると、そこは・・・

テレビやガイドブックでもお馴染みの風景。この広々とした空間のホールで、何度か列車を待った記憶があります。年末に東北地方へ向う際、3等車の中に吹き込む風が冷たすぎて、凍えるほどに辛かったことを思い出しました。周りの人々はみな厚手のジャケットや毛布で暖を取っていたのに対し、薄い上着だけでは寒いこと寒いこと。


切符売り場。


鉄道警察。


折角なので、ホアランポーン駅の食堂でご飯を食べようとお腹をすかせて向かったのですが、どの食堂もすでに閉店。ルークチン(肉団子)やワッフルなどは売られていましたが、食事をするようなところは見つけられませんでした。

そんな訳で、2階部分でまだ開いているCafe Amazonでコーヒーを飲んで休憩です。

プラットホームへ。タイでは日本と違い、切符を持っていなくてもプラットホームに入ることが出来ます。

プラットホームへの通路には、人探しのポスターが。田舎からバンコクへ出てきて、行方不明になったのでしょうか。


ホアランポーン駅の最後の姿を見るために訪れている人は少なくないようで、写真や動画を撮っている人を何人も見ました。




標識にもある通り、ホアランポーン駅の正式な名称はクルンテープ<กรุงเทพ>駅(Bangkok駅)なのだそうです。




6番ホームでは、カビンブリ行きの列車が発車待ちをしていました。東へ向う列車なら、途中でマッカサン駅やアソーク駅で停まるのではないかと思い、せっかくの機会なので列車に乗ってアソーク駅まで行ってみることにしました。

切符売り場で、改めてカビンブリ行き列車がアソーク駅で停車することを確認し、切符を購入。運賃は、わずか2バーツ(約7円)!安い!

2バーツですから、席はもちろん自由席です。適当に空いている席へ。

すると早速、お弁当売りがやって来ました。ホアランポーン駅からアソーク駅までの乗車時間は22分ですから、今回はパス。

やがて列車は出発。最後に、もう二度と来ない可能性が大きいプラットホームを撮影。清掃員さん、いつもキレイに掃除してくれてありがとう!

列車が走り出すと、切符切りハサミを持った車掌さんがやって来ます。切符を買わずに乗車した場合は、車掌さんに支払えば良いそうです。



お別れしたホアランポーン駅からアソーク駅へ向う途中は、人々の生活が垣間見れるような場所も多数。



ホームの無い駅。

列車はラチャダーピセーク通りを超えて・・・

タイ国鉄アソーク駅に到着。

アソーク駅と言っても、タイ国鉄アソーク駅とスクンビット通りのBTSアソーク駅は2キロ弱離れていますのでご注意ください。

わずか22分の、ホアランポーン駅からアソーク駅への移動。それでも「列車で旅行した~」という気分で溢れる満足の時間でした。
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