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漫画家 エクカラット・ミリンタパースさん|ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!

2015年9月23日 配信

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(3) エクカラット・ミリンタパースさん

アイディアの詰まったダーク・ファンタジーを描く:第4回国際漫画賞入賞のホルマリン(Formalin)=エクカラット・ミリンタパースさん

 ホルマリン(Formalin)というペンネームで知られるエクカラット・ミリンタパースさん。『パンドラ・ブック(Pandora Book)』(Let’s Comic発行)で日本外務省が主催する第4回国際漫画賞に入賞しました。

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Q;漫画を描き始めたのはいつ頃からですか?

「小さい頃から日本の漫画やアニメに親しんでいました。特に『ドラゴンボール』や『北斗の拳』が好きでした。ちゃんと物語のある漫画を書き始めたのは中学1年からです。魂を奪いにやって来る死神の話など描いていました」

Q:その頃から、すでに『パンドラ・ブック』のようなダーク・ファンタジー物に惹かれていたんですね。当時はどんな画材を使っていたんですか?

「普通のボールペンとマジックです。Gペンやスクリーントーンなど存在も知りませんでした。スクリーン・トーンの部分は、ペンで細かく一つずつ描いているものだと思っていました(笑)」

Q:プロになったきかっけは何ですか?

「アート・スクール時代、作品をいろんな出版社に送っていて、人気漫画家のノップ・ウイトゥーントン先生(『The 13th Knife』等)のアシスタントをさせて頂けることになりました。卒業後、3年間お世話になり、いろんなテクニックなども教わり貴重な時間でしたね。そして自分の連載をスタートさせました。『Demonic Corey』という吸血鬼のカウボーイを主人公にした物語です」

Q:ペンネームが一風変わっていますね?

「ええ、動物の死体などを保存する液体ホルマリンです。自分のダークな作風に合わせて選びました」

Q:漫画大賞入賞の『パンドラ・ブック』について教えてください。

「自分の好きなフランク・ミラーの『シン・シティ(Sin City)』と日本の漫画のタッチを融合させてみました。正直、入賞したのは驚きでした。というのも、タイの漫画賞では暴力や残酷な描写のある作品が選ばれることは稀だからです。表紙の銃を持った主人公を見ただけで、審査員は選から外すでしょう」

Q:今後の夢は何ですか?

「まず、長く人気を保つ漫画家になること。あと、私は漫画雑誌の編集をしているのですが(SOS COMICS)、タイの他の才能ある漫画家たちをもっと育てて紹介していきたいですね」

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ダーク・ファンタジーを書き続けるホルマリンさん。ヘビーメタルが好きで、爪には黒いマニキュアとこだわっています。漫画の中にはギミックがぎっしり詰まっていて、アイディアマンであることを伺わせます。

パンドラ・ブック(Pandora Book)

人間の心はパンドラの箱のようなもの。それを開いた時、邪悪が世界にあふれ出す。しかし、箱の底には小さな希望が眠っている・・・この世とあの世をさまよう元ヒットマンのジョニーを狂言回しにした短編集。

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(3) エクカラット・ミリンタパースさん
『パンドラ・ブック』(Let’s Comic)

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(3) エクカラット・ミリンタパースさん
『パンドラ・ブック』から

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(3) エクカラット・ミリンタパースさん
『パンドラ・ブック』から。蘇るジョニー

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!(3) エクカラット・ミリンタパースさん
編集を手がける雑誌『SOS COMICS』

(2012年8月24日掲載)

ジジイ梅がタイのマンガ界をノゾいてみた!