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車でバンコクを出発し、目的地へと向かう道中は、それだけでちょっとした旅の始まりです。高層ビルが徐々に姿を消し、広がる空と緑に囲まれるころには、気分も自然とほぐれてきます。2時間ほどたち、南国特有の湿った空気に、ほのかな潮の香りが混ざりはじめると、目的地が近いことを感じさせてくれます。
デュシタニ パタヤ(Dusit Thani Pattaya)
目的地は、タイ東部チョンブリ県にある世界的なビーチリゾート・パタヤ。中心部のビーチフロントに位置する「デュシタニ パタヤ(Dusit Thani Pattaya)」は、タイの老舗ホテルブランド「デュシット」グループの一員で、近年は京都にも進出し話題を集めています。緑と開放感に満ちた空間と、長年培われたホスピタリティが融合した、信頼感のある高級リゾート。スワンナプーム空港からも車で約1時間半と、日本からのアクセスも良好。今回はバンコクからの小旅行として滞在しましたが、日本からの旅行者にとっても、安心感と快適さを兼ね備えた滞在先として十分におすすめできるホテルです。
デュシタニ パタヤ(Dusit Thani Pattaya)
ホテルのエントランスをくぐると、まず目に飛び込んでくるのは、堂々とした広さのロビー空間。
そしてその奥に、まるで別世界のように現れるのが、滝の流れる中庭です。
熱帯植物が生い茂る様子は“ジャングルのような”というより、もはやジャングルそのもの。しかもそれが、屋根に覆われた建物内に広がっているというのだから驚きです。屋外ではなく完全に屋内で、緑と水音に包まれた空間が展開されており、この非日常感こそがデュシタニ パタヤを象徴する風景といえるかもしれません。建物の内外を問わず、緑に包まれた空間は、滞在中ずっと視界を癒してくれます。
外に出れば、青々とした芝生と木々に囲まれた開放的なガーデンエリアが広がり・・・
大小いくつものプールが点在しています。時間帯によっては、大きなプールを独り占めできてしまうことも。贅沢に空間を使った設計は、老舗ならではの余裕を感じさせます。
プールサイドにはサンベッドやパラソルが整備されており、本を読んだり、昼寝をしたりと、思い思いの時間を過ごすには最適。どこにいても“何もしない”が絵になるのが、このホテルの真骨頂かもしれません。
そして特筆すべきは、その立地。ホテルを出てすぐ、道路を挟まずにそのままパタヤビーチへとアクセスできる数少ないホテルのひとつです。喧騒の中心からわずかに離れつつも、乗り合いバス「ソンテウ」はホテル前からすぐに乗れるため、市内の移動にも困ることはありません。
チェックインの際、ホテルが“丘の上に建っている”と説明されて驚きました。というのも、ロビーは建物の1階ではなく“実質4階”にあたる高さにあるのです。
広々としたロビーでウェルカムドリンクをいただきながらチェックインを済ませ、いよいよ客室へ。滞在したのは、パタヤビーチが部屋から真正面に見える、プレミアムシービュールームです。この眺望こそが、この客室最大の魅力です。
約40平米の室内には、ソファやワークデスク、大きなテレビも備えられ、快適な滞在が叶います。ベッドはツインまたはキングサイズが選べます。
バルコニーからはパタヤビーチが一望できます。バルコニー自体も広めに設計されており、チェアに腰掛けて外の風を感じるのにもぴったりです。
バスルームには歯ブラシや髭剃り、シャンプー・コンディショナーなどのアメニティも一通り揃っており、荷物が少ない旅行でも安心です。
室内は落ち着いたトーンでまとめられており、照明も柔らかく、滞在中はリラックスした時間が流れます。エアコンの効きも良く、バルコニーの外に広がる海風とのギャップも心地よいものでした。
ロビーフロアにあるカフェ「Dusit Gourmet A great spot for “Brews & Bites”」では、コーヒーや紅茶、タイティー、サンドイッチやケーキなどが楽しめます。中庭の滝を望む席で、タイティーとツナのサンドイッチをいただきました。
なお、夕方18時半以降は残っているケーキやパン、サンドイッチが半額になるという嬉しいサービスも(※マカロンは対象外)。軽食や小休止にぴったりの空間です。
Wi-Fi環境も良好で、ちょっとした作業や読書にも最適。観光の合間に立ち寄るだけでなく、滞在中何度でも使いたくなる落ち着いたカフェです。
夕食は、パタヤ湾を望むレストラン「The Bay」へ。サンセットの時間帯に訪れるのがおすすめで、天気が良ければ徐々に日が暮れていき、夕焼けを楽しめるかも。
料理は地中海スタイルで、シーフードやグリル、野菜料理などなど。素材の味を活かした味付けで、どれも丁寧に仕上げられていました。
屋外のテーブル席もあり、開放感がありが最高。日が沈むにつれて徐々に照明が灯る演出も見事で、風が心地よく、自然と会話もゆったりとしたトーンになるはずです。
滝が流れるジャングルエリアの一角で、「Devarana Wellness」によるアロマオイルのワークショップが開かれています。屋内とは思えないほど緑に囲まれた空間に大きなテーブルが設置されており、まるで自然の中で作業をしているような心地よさがあります。
今回体験したのは、エッセンシャルオイルのブレンドロールオン作り。好きな香りを数種類選び、アーモンドオイルとブレンドして、小さなローラー付きボトルに詰めるだけ。スタッフがマンツーマンで丁寧に教えてくれるため、初めての人でも安心です。今回はレモングラスとライムレモンを組み合わせ、これでもかと言うほど爽やかな柑橘系の香りに仕上げました!
参加費は500バーツと手頃で、所要時間も短いため、旅の合間に気軽に楽しめるアクティビティとしておすすめです。完成したロールオンは、滞在中ずっと持ち歩きたくなるような、自分だけの香りのお土産になりました。
朝食はロビー階にある「The Cascade Restaurant」にて。中庭のジャングルと滝を眺めながら食事ができる、爽やかな空間です。
ブッフェはエッグステーションやタイヌードルコーナーに加え、さらに海苔巻きや味噌汁といった和食メニューもあり、日本人にとっても安心の内容。
もちろん、洋食やタイ料理のメニューも豊富で、たっぷりいただけば、たっぷりパタヤで楽しむ力になること間違いなし。
サラダやフルーツの種類も豊富で、ヘルシー派にも嬉しい構成です。
タイの定番朝食「パートンコーと豆乳」や中華まんがあるのが、また嬉しいですね。
コーヒーやジュース類も複数あり、最後はスイーツやアイスクリームで締めるのがおすすめ。滞在最終日の朝でも、しっかり満足感のある内容でした。
今回宿泊したタイ東部の人気ビーチリゾート・パタヤ中心部の「デュシタニ パタヤ(Dusit Thani Pattaya)」は、敷地の広さ、自然の多さ、老舗の落ち着き、そしてビーチ直結の立地と市内へのアクセス──どこをとってもバランスが良く、滞在中は終始心地よく過ごすことができました。
観光にも、ホテルステイにも対応できる懐の深さがあり、旅のスタイルを問わずフィットするホテルです。
特に、建物内に広がるジャングルと滝の空間は、ここでしか味わえない圧倒的な癒しの演出。チェックインからチェックアウトまで、非日常の中で過ごすひとときは、まさに贅沢そのものでした。
バンコクからの週末旅行にも、日本からの本格リゾートステイにもふさわしい、信頼の一軒。選んで間違いのないホテルです。
[所在地]
240/2 Pattaya Beach Road, Pattaya City, Chonburi 20150
[電話]
+66 3842 5611~7
[メール]
dtpa@dusit.com
[ウェブ]
https://www.dusit.com/dusitthani-pattaya/ja/
https://www.facebook.com/dusitthanipattaya
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