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タイ国鉄、日本から中古鉄道車両「キハ100形」13両を追加導入へ、観光列車などに活用

2026年11月9日 配信

タイ国有鉄道(SRT)は2026年11月7日、日本から中古のディーゼル気動車「キハ100形」13両を新たに受け入れる準備を進めていると発表しました。導入する車両は改修を経て旅客輸送や鉄道観光などに活用する方針で、タイ国内の鉄道車両製造産業の育成も並行して進めるとしています。



タイ国鉄はこれまでにも、日本から中古のディーゼル気動車を受け入れてきました。代表的な車両には「キハ183系」や「キハ40・48形」があり、今回新たに「キハ100形」13両を追加で受け入れる計画です。

タイ国鉄によると、今回の13両は同鉄道が保有・運用する旅客車両全体と比較すると、それほど大きな規模ではありません。しかし、既存の車両資源を有効活用することで、旅客サービスの充実や地方観光の活性化につなげる考えです。

日本の中古車両を改修、鉄道観光にも活用

タイ国鉄は、日本から受け入れる中古車両について、必要な改修や整備を行い、タイ国内での運行に活用する方針です。

これにより、利用者の移動手段の選択肢を増やすとともに、各地域への鉄道旅行を促進し、地方経済の活性化につなげることを目指しています。

また、日本の鉄道車両を受け入れることは、タイ国鉄の技術者や整備担当者にとって、技術力を高める機会にもなると説明しています。

具体的には、ディーゼル気動車の技術研究、車両状態の検査、機械・電気システムの改修、保守点検、交換部品の管理などを通じて、鉄道車両の維持管理能力を高める考えです。

タイ国内での鉄道車両製造計画も継続

一方、タイ国鉄は、日本からの中古車両受け入れが、タイ国内での鉄道車両製造計画に代わるものではないと強調しています。

タイでは、国内企業の技術や製造能力を活用する「Local Content」政策に基づき、鉄道関連産業の育成を進めています。

その取り組みの一つが、タイ国内の技術を活用して開発された試作旅客車両「Beyond Horizon(สุดขอบฟ้า)」です。

タイ国鉄は今後、国内企業や関連産業との協力をさらに進め、車両設計、部品製造、組み立て、保守整備などの能力を強化する方針です。

また、技術移転や人材育成を進めることで、長期的には外国の技術への依存を減らし、タイ国内の鉄道産業を発展させることを目指しています。

中古車両の活用と国内産業育成を両立

タイ国鉄は、日本からの中古車両受け入れを、比較的短期間で旅客サービスの改善や観光振興につなげる取り組みと位置付けています。

一方、タイ国内での鉄道車両開発や製造産業の育成は、長期的な国家戦略として継続する考えです。

今回のキハ100形13両について、具体的なタイへの到着時期や運行開始時期、投入路線などは、11月7日の公式発表では明らかにされていません。

※出典
タイ国有鉄道 広報チーム公式Facebook(2026年11月7日)