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タイの薬局で外国人がADHD(注意欠如・多動症)の治療薬「リタリン(Ritalin)」を購入したとされる動画をめぐり、SNS上で議論が広がっています。2026年10月31日から11月1日にかけてX(旧Twitter)では、処方箋が必要な薬を一般の薬局で購入できるのかと疑問視する声が相次ぎました。
話題のきっかけとなったのは、タイに移住した外国人の生活を紹介するYouTube動画などについて言及したXの投稿です。
10月31日の投稿では、タイに移住したアメリカ人らが、タイの薬局では医薬品を簡単に購入できることを高く評価していると紹介されました。
この投稿は42万回以上表示され、返信欄ではADHD治療薬「リタリン」の販売について議論が起きました。
利用者からは「リタリンは規制薬物ではないのか」「なぜ外国人が薬局で簡単に購入できるのか」「違法ではないのか」といった疑問が寄せられました。
また、規制対象の医薬品を違法に販売しているのであれば、県の保健当局に通報すべきだとの意見も見られました。
リタリンの有効成分であるメチルフェニデート(Methylphenidate)は、ADHDなどの治療に使用される医薬品です。
タイ食品医薬品局(FDA)は、メチルフェニデートを向精神薬として規制しており、医師による処方が必要だと説明しています。
FDAが2022年2月7日に公開した資料では、メチルフェニデートについて「医師のみが処方でき、一般の薬局では購入できない」と明記されています。
タイでは同成分が第2種向精神薬に分類されており、通常の医薬品より厳しい管理の対象となっています。
タイFDAは2025年2月6日、ADHD治療薬の供給不足について、関係機関と協力して対応を進めていると発表しました。
メチルフェニデートは製造や流通が厳しく管理されているほか、タイ国内では長時間作用型の製剤を製造できず、海外からの輸入に依存していると説明しています。
需要の増加も重なり、世界的な供給不足が発生しているということです。
こうした状況もあり、SNS上では外国人が規制対象の医薬品を容易に購入できたとされる内容に疑問を呈する声が上がっています。
ただし、問題となった動画については、撮影場所や実際の購入状況、処方箋の有無などは確認できていません。現時点で、違法な販売が行われたと断定できる情報はありません。
※出典
X・ByyOChaの投稿(2026年10月31日)
タイ食品医薬品局(FDA)・โรคสมาธิสั้นในเด็ก(2022年2月7日)
タイ食品医薬品局(FDA)・ADHD治療薬の供給不足に関する発表(2025年2月6日)
タイ食品医薬品局(FDA)・向精神薬の規制情報
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