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バンコク都、全50区で出生登録を遡及調査 外国人の子にタイ人の「架空の父親」を登録した疑い

2026年7月15日 配信

2026年7月14日、バンコク都は、外国人女性が出産した子供について、実際の父親ではないタイ人男性を父親として出生登録する、いわゆる「架空の父親」問題を受け、全50区事務所に対して出生登録記録を遡って調査するよう指示したと発表しました。

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バンコク都によると、外国人の母親から生まれた子供の出生届に、タイ人男性を父親として虚偽登録し、タイ国籍の出生証明書を発行した疑いで、戸籍登録業務を担当する職員が逮捕された事件が報じられています。問題には、バンコク都内の複数の私立病院が関係している可能性もあるということです。

チャッチャート・シッティパン・バンコク都知事は同日、バンコク都庁で開かれた2026年第7回部局長会議で、全50区の区長と関係職員に対し、出生証明書を発行する際の審査を厳格化するよう指示しました。

都知事は、提出書類が法律上の要件を満たしているかを確認するだけでなく、申請内容に現実的な整合性があるかについても慎重に判断し、不正を企てる者の手口を見抜く必要があると強調しました。

31区をすでに調査

バンコク都は、不正な住民登録や国民身分証明書の発行を調査する大規模な作業部会を設置しています。

作業部会は副事務次官を責任者とし、2026年6月2日から7月7日までに、全50区のうち31区の区事務所を現地調査しました。

現時点では、トンブリー区で発覚した事件と同様の、不正な出生登録は新たに確認されていないとしています。

2017年以降の記録を調査

バンコク都は全区事務所に対し、2017年1月1日から現在までに受理した出生届と、発行した出生証明書を調べるよう命じました。

調査対象は、母親が外国人で、父親がタイ人として登録された子供です。特に、各区内の私立病院で生まれた子供の記録を重点的に確認します。

各区は、次の3項目を調査します。

・年ごとの出生届受理件数と出生証明書発行件数
・提出書類の正確性と、登録担当者による手続きの適正性
・タイ人として登録された父親に何人の子供がいるか、また、それぞれの子供の母親が同一人物か別人か

各区の調査結果は、2026年7月27日までに報告するよう求められています。

不審な登録や不正な手続きが確認された場合は、内務省の方針に基づき、刑事手続きや行政上の処分を厳格に進めるとしています。

偽装結婚の審査も強化

バンコク都は出生登録の調査に加え、外国人との婚姻についても、在留資格や国籍取得などを目的とした偽装結婚ではないか、審査を厳格化する方針です。

今回の問題を受け、出生登録、住民登録、婚姻登録を含む各種登録制度全体について、不正防止策を強化するとしています。

コメント欄では徹底調査を求める声

バンコク都の公式Facebook投稿のコメント欄では、今回の調査を支持し、徹底した対応を求める意見が相次ぎました。

「区事務所の職員も不正に関与していないか調べるべきだ」「外国人の母親とタイ人の父親として登録された記録を遡れば、不審な事例が見つかるはずだ」などの声が寄せられています。

また、2017年よりもさらに前まで調査対象を広げるべきだとの意見や、父親と子供の登録件数をデータで分析し、不自然に多数の子供を持つ人物を抽出する仕組みを導入してはどうかとの提案もありました。

一方で、各区事務所が自らの記録を調査する方式では、不正の隠蔽や証拠の破棄につながる恐れがあるとして、独立性のある調査を求める意見も出ています。

DNA鑑定の実施や、学校、病院、婚姻登録記録まで対象を広げるべきだとの声もありましたが、これらは投稿を見た利用者による意見であり、バンコク都が実施を決定したものではありません。