|

中国の旅行会社が日本向けツアーの販売を再開する動きが伝えられる中、タイ国政府観光庁(TAT)が、タイを訪れる中国人旅行者への影響を注視していると、2026年6月30日付でバンコクポストが伝えています。
★こんな記事も読まれています★
今井翼「濃く楽しかったタイでの出来事や出会いを今でも思い出します」タイ縦断1600キロの鉄道旅がTVerで再配信
バンコクポストによると、中国の一部旅行会社は、2026年7月と8月に出発する日本向けツアー商品の販売を再開しました。ただし、この動きが注目を集めた後、一部では販売を一時停止したとされています。
TATのアジア・南太平洋地域国際マーケティング担当、パッタラアノン・ナ・チェンマイ副総裁は、タイの観光事業者からも問い合わせが寄せられているものの、中国側による日本向け団体旅行の規制緩和について、現時点で正式な確認は取れていないと説明しました。
今後、規制が緩和される可能性もあるとして、TATは2026年後半の中国市場向けマーケティング戦略を策定する際、この動きを考慮する方針です。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2026年1月から5月までに日本を訪れた中国人旅行者は約171万7,400人で、前年同期比56.2%減となりました。5月単月では約31万3,000人で、前年同月比60.4%減でした。
中国から日本への団体旅行に関する制限が緩和された場合、中国人旅行者に人気の高い日本との競争が強まり、タイの観光市場にも一定の影響が及ぶ可能性があります。
バンコクポストによると、TATは当初、2026年の中国人旅行者数を2024年と同水準の673万人まで回復させることを目指していました。
しかし、2025年は詐欺事件などを背景としたタイ旅行への信頼低下が影響し、中国人旅行者数は前年比33.5%減の447万人に落ち込みました。
さらに、中東情勢による国際旅行や航空便への影響が続いていることから、TATは2026年の見通しを見直しており、現在は年間約500万人が現実的な予測とされています。
TAT東アジア地域のシリゲートアノン・トリラッタナソンポン執行役員は、中東情勢が落ち着いた後も、国際線の運航が直ちに回復するわけではないとの見方を示しました。
航空会社は路線ごとの採算性を考慮する必要があり、中国の航空会社はタイより飛行距離が短く、燃料費を抑えられる韓国や香港などの人気路線を優先する傾向があるとしています。
中国と日本を結ぶ航空便についても、運航便数が大幅に減少しているため、規制が緩和された場合でも、本格的な回復には時間がかかるとみられています。
一方、タイを訪れた中国人旅行者は、2026年6月20日時点で約250万人となり、前年同期比17%増加したとバンコクポストは伝えています。
TATは、各国との中国人旅行者誘致競争が激しくなる中でも、タイは2026年後半に一定の競争力を維持できるとみています。現在策定中の2027年行動計画でも、中国市場を引き続き重要な成長市場として位置付ける方針です。
[出典]
Bangkok Post
https://www.bangkokpost.com/business/general/3278724/thai-tourism-worries-as-chinese-resume-trips-to-japan
日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(2026年5月推計値)」
https://www.jnto.go.jp/news/_files/20260617_1615.pdf
The Tourism Authority of Thailand (TAT) is closely monitoring the revival of tourism ties between China and Japan, as this could potentially affect the inbound Chinese market to Thailand in the second half of the year, while the impacts of the Middle East conflict have yet to… pic.twitter.com/lWpALJIadf
— Bangkok Post (@BangkokPostNews) June 30, 2026
関連記事
新着記事