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©タイ広報局
タイ土地開発局は、プミポン・アドゥンヤデート大王(ラマ9世)の功績を称え、「世界土壌デー」のイベントを2025年12月5日から9日までバンコク・チャトゥチャック区の土地開発局にて開催します。ラマ9世は土壌科学の発展や土壌資源の保全に生涯をかけて取り組んだことから、国際的に“人道的土壌科学者(Humanitarian Soil Scientist)”として認められています。
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今年のテーマは「Healthy soils for healthy cities(健全な都市は健全な土壌から)」で、会場ではラマ9世の土壌改良や環境管理に関する展示をはじめ、有機野菜の高床栽培や屋上菜園、有機肥料、廃棄物管理など、実際の農場を活用した生きた展示が行われます。また、タイと海外の専門家による、持続可能な農業に向けた土壌・水資源管理に関するワークショップやデモンストレーション、討論会も実施されます。
ラマ9世は2013年4月、国際土壌科学連合(IUSS)から世界初となる「Humanitarian Soil Scientist」賞を授与されました。また、国連総会は同年12月、国王の長年の貢献を称え、12月5日を世界土壌デーに制定しました。この日はラマ9世の誕生日でもあり、土壌の重要性や持続可能な土壌管理の必要性を広く発信する国際的な記念日となっています。
さらに2018年には、世界土壌デーの普及に貢献した個人や機関を表彰する「King Bhumibol World Soil Day Award」が創設されました。賞には1万5,000米ドルの賞金、記念メダル、12月5日にタイへ招待される特典が含まれており、毎年タイが主催する世界土壌デーの式典で受賞者が発表されます。
これまでの受賞者には、バングラデシュのPractical Action(2018年)、コスタリカ土壌科学会(2019年)、インド農業研究評議会(2020年)、ナイジェリア土壌科学研究所(2021年)、メキシコ国立自治大学地質学研究所(2022年)、タイ土壌・肥料学会(2023年)、イラン農業省ジャハード水・土壌局(2024年)などが選ばれています。
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