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タイ政府は、観光目的で入国した外国人がサイバー犯罪やグレー産業、マネーロンダリング、ギャング活動、さらには強制労働に巻き込まれる事例が治安と経済に影響を及ぼしているとして、入国管理局が4つの新たな対策を実施したと発表しました。2025年11月19日にタイ広報局が伝えています。
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タイ入国管理局が「ビザラン」対策を強化
今回の対策では、ビザ免除滞在を悪用した不正な長期滞在や、国境地帯での不審な入国者を重点的に取り締まる方針が示されています。
1. ビザ免除制度を悪用した“ビザラン”への厳格対応
ビザ免除での滞在は「60日+延長30日」で最大90日まで可能ですが、自国へ戻らずにビザ免除入国を何度も繰り返す行為を厳格に審査します。
入国回数は2回が上限とされ、正当な理由なく複数回繰り返す場合は、空港・陸路いずれでも入国を拒否します。
2025年初め以降、同様のパターンで約2,900名が入国拒否されています。
2. 国境地帯の監視リスト対象者を再入国させない措置
特に詐欺グループの活動が多いターク県メーソットなど、監視対象地域で入国拒否された外国人について、再入国を試みた場合も原則拒否とします。
3. 県の入管事務所による滞在延長審査の強化
滞在延長手続きの際にビザラン的な行動パターンが確認された場合、延長を認めず、ビザ取消しおよび送還措置を行います。
4. オーバーステイへの徹底対応
規定に基づき、オーバーステイした外国人を厳格に取り締まります。
タイ入国管理局によると、これらの対策により国際空港でのピーク時間帯には外国人の審査にやや時間がかかる可能性があるものの、
・1人あたりの審査は45秒以内
・待ち時間は40分以内
に収まる見込みとしています。
混雑緩和のため、国際空港では全カウンターをフル稼働し、タイ国籍者は自動ゲートを利用できるよう運用する方針です。
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