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「死のドライヤー」倉庫を摘発、タイ人少女感電死を受けて一斉捜索

2025年10月23日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は2025年10月22日、ラチャブリー県を含むバンコク首都圏の9カ所を一斉捜索し、無認証の電気製品を大量に押収したと発表しました。対象となったのは、安全基準マーク「TISI( มอก. )」がないヘアドライヤーやヘアアイロン、電気ブラシなど計13,929点、総額は約1,000万バーツに上ると発表されています。



CIBはこれらの危険な製品を「死のドライヤー(ไดร์มรณะ)」と呼び、命に関わるリスクがあるとして注意を呼びかけています。警察によると、押収品の多くは国外から密輸され、オンラインを通じて1個100〜1,000バーツで販売されていました。中には他社のTISI番号を無断で印字した“偽装マーク品”もあり、外見は一般製品と似ていても、素材が脆弱で防湿性や感電防止構造が不十分なものが多いとしています。

この摘発は、10月11日にタイ東北部ブリラム県で発生した感電死事故を受けたものです。小学4年生の少女(10)が入浴後に髪を乾かしていた際、母親が数年前にオンラインで購入したヘアドライヤーを使用中に感電し、死亡しました。製品にはTISIマークがなく、中国語の表示のみが記されていたといいます。

CIBは現在、関連する輸入業者や販売業者を「無許可での産業製品輸入」「非基準製品の販売・所持」「無断でのTISI表示」の3容疑で捜査中。警察は「極端に安価な電化製品には注意を払い、正規の認証マークとQRコードを確認してほしい」と強く呼びかけています。

 

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