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タイ警察中央捜査局(CIB)は、チュムポーン県を南下する国道41号線沿いで、偽造パスポートを使用していたミャンマー人13人を摘発した。摘発の舞台は、何の変哲もない道路脇だった。だが、その瞬間こそが“真実”と“偽装”が交錯する静かなる分岐点だったのかもしれない。
取り押さえられたのは男性10人、女性3人。全員が提示したミャンマーのパスポートは、見た目は本物同然だった。だがイミグレーションとの連携調査により、それらはすべて精巧に作られた偽物であることが判明した。旅券一冊の価格は15,000バーツ。ブローカーから手渡された“夢のチケット”は、CIBによって儚くも砕かれた。
発見のきっかけは、重量オーバーが疑われた1台のバン。運転していたタイ人男性は、「乗客全員がパスポートを所持していた」として無関係を主張したが、車内の空気には不自然な緊張が漂っていた。CIBの目は、その違和感を見逃さなかった。
「これは自由の通行証だ」と信じていた者がいたとしても不思議ではない。しかし、国境を越えたその先にあったのは、自由ではなく逮捕状だった。13人は「自然ルート」でカンチャナブリー県を越え、密かにタイへと入り込んでいた。CIBの執念が、その“静かなる侵入”を食い止めた。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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