THAILAND HYPERLINKS ไทยแลนด์ ไฮเปอร์ลิงค์ タイ旅行やタイ生活とタイエンタテイメントのポータルサイト

タイ国鉄とマレーシア鉄道、「MySawasdee」試運転に成功~観光路線をスラタニまで延伸へ

2025年10月5日 配信

タイ国鉄(SRT)は2025年10月3日、観光列車「MySawasdee(マイ・サワッディー)」の試運転をマレーシア鉄道(KTMB)と共同で実施し、順調に完了したと発表しました。今後は同列車の運行区間をスラタニ駅まで延伸し、両国間の観光促進を図ります。



パダンベサール〜スラタニで技術試験

試運転は2025年9月21日〜23日にかけて、タイ南部のパダンベサール駅からスラタニ駅までの区間で行われました。タイ国鉄のQSY型機関車が牽引し、車両とホームの間隔、車両の高さ、車輪幅、ブレーキシステムなど、安全運行に関わる重要な技術項目がテストされました。
タイ国鉄によると、テストはすべてスムーズに進行し、安全基準を満たすことを確認できたとしています。

スラタニ駅のプラットフォーム

延伸は両国会議で合意済み

「MySawasdee」はこれまで、ハジャイ駅(ハートヤイ)を終点とする国際観光列車として運行が検討されてきました。2024年の第42回マレーシア鉄道–タイ国鉄合同会議で、終点をスラタニ駅に延伸する方針が決定。2025年8月の第43回会議では、2025年12月ごろの運行開始を目標とする計画が固まりました。
この延伸により、マレーシアやタイ国内、さらには第三国からの観光客が南タイ地域へアクセスしやすくなり、鉄道観光の活性化が期待されています。

車両構成も充実、イベント・カフェ車両も

今回の試運転では、以下の車両が編成に組み込まれました。

PGC(パワーカー)1両
Café(エアコン付き食堂車)1両
ASC(2等座席車・60席)3両
ADNS(2等寝台車・上下20床)3両
AFC(1等座席車・36席)1両
Event車(イベント・パーティー対応車両)1両
Chillax車(リラックス用多目的車両)1両

このように、単なる移動手段ではなく「旅そのものを楽しむ」観光列車としての魅力が高められています。

バンコク〜バターワース間の共同試験も予定

さらに、今後はマレーシア鉄道による3両編成(パワーカー1両+客車2両)を使い、バンコク〜パダンベサール間の試運転も計画されています。国際鉄道ネットワークの整備が進むことで、両国の観光・経済・文化交流のさらなる発展が期待されます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク