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タイのホテル業界は、2025年後半の観光動向について厳しい見通しを示しています。特に中国からの旅行者が大幅に減少するとの懸念が強まっています。
タイ経済紙『クルンテープ・トゥラキット』によると、「ホテル事業者信頼指数(2025年8月調査)」では、回答した104のホテル運営者のうち57%以上が「今後、中国人観光客が減少する」と予想。そのうち約4分の1は「上半期と比べて15%以上の減少になる」と見ています。
観光客減少の要因としては、「安全面への不安」と「周辺国に比べてタイは割高」という認識が主な理由に挙げられました。さらに、各国の経済状況の不透明さ、タイに新しい観光資源が乏しいこと、観光刺激策の不足も影響していると指摘されています。
また、外国人観光客全体の減少を予想する事業者は3分の1以上に達し、国内旅行者についても43%が「減少する」と答えています。
一方で、欧州や米国からの長距離旅行者の予約が増加しているとの報告もあり、特に北部や南部の4つ星ホテルで顕著です。8月の全国平均稼働率は62%で、前月から上昇。これはヨーロッパの夏季休暇需要が背景にあります。9月は54%までやや低下すると見込まれています。
タイの観光業にとって中国市場の動向は依然として重要ですが、今後は欧米からの需要が下支えになる可能性もあります。
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