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タイ警察中央捜査局(CIB)とタイ食品医薬品委員会(FDA)は2025年9月22日、バンコク都内で違法に販売されていた美容整形用シリコンや未承認の医薬品を押収したと発表しました。今回の押収品は1万点を超え、市場価格は約800万バーツにのぼるとみられます。
当局は、オンラインを通じて販売され、美容クリニックにも流通していたとされる製品について、9月19日に裁判所の捜索令状を得て倉庫を調査しました。その結果、以下の違法製品を確認・押収しました。
鼻用シリコン:13,021点
あご用シリコン:1,404点
未登録の医薬品:15種類、計1,192点
現場の責任者を名乗る34歳の男は、製品を美容クリニックやオンライン購入者へ販売していたことを認めました。販売はおよそ3年前から続けられ、20以上のクリニックに流通していたとされています。
今回の行為は、医療機器法(2008年)や医薬品法(1967年)に違反するとして、最大で禁錮5年や罰金が科される可能性があります。
FDAの担当者は「美容用のシリコンは人体に使用するため、滅菌処理が施された医療用グレード(Medical Grade)でなければならない。無許可製品の使用は、感染や変形、最悪の場合は命に関わる危険がある」と注意を呼びかけました。また、美容クリニックに対して「コスト削減や業者の誘いに安易に応じず、必ず認可された製品のみを使用すべき」と警告しました。
消費者は、FDAの公式サイト(www.fda.moph.go.th)で認可製品の確認が可能です。疑わしい製品を見つけた場合、ホットライン1556やFDAのSNS公式アカウントを通じて通報できます。
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