タイの「カレー＆ライス」世界大会、2025年10月末に初開催

タイ料理業界団体であるタイレストラン協会は、2025年10月末に「Thai Curry & Rice Global Challenge（タイ・カレー＆ライス・グローバルチャレンジ／チャンピオン・オブ・タイカレー・トゥ・ザ・ワールド）」を開催すると発表しました。政府機関や民間企業と連携し、タイの国民食ともいえる「ข้าวแกง（カオゲーン／ご飯とカレー）」を観光促進の新たなソフトパワーとして世界に打ち出す狙いです。2025年9月17日にタイ政府メディアNBT Connextが伝えています。

協会によると、コンテストはバンコク・プラトゥーナムのショッピングモール「Phenix」で3日間にわたり行われ、バンコクおよび周辺地域の食堂経営者やホテルシェフらが参加します。審査対象のメニューは、

グリーンカレー（แกงเขียวหวาน）
トムカーガイ（ต้มข่าไก่）
レッドカレー（แกงเผ็ด）
パネーンカレー（พะแนง）
カイパロー（ไข่พะโล้／五香卵の煮込み）

の5種類。タイの食文化の多様性を象徴する料理が選ばれました。

優勝者には賞金10万バーツ、トロフィーと証明書が授与されます。準優勝には5万～1万バーツが用意され、ベスト10入りした参加者にも特別賞が贈られる予定です。総勢200を超えるシェフや飲食店ネットワークの形成を目指し、外国人観光客が気軽に本場のタイ料理に触れられる環境を広げることを目標としています。

この取り組みは、タイ国政府観光庁（TAT）が推進する「TRUST」認証制度とも連動。衛生面や品質に信頼できる飲食店を増やし、ストリートフードを含むタイ料理全体を“世界に誇れる食文化”として発信する方針です。