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タイ陸運局(DLT)は2025年7月21日より、事故リスクが高いとされていた一部の急勾配路線において、2階建てバスの通行を一時的に認めると発表しました。運行期間は180日間で、厳格な安全基準を満たすことが条件です。2025年7月13日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
対象となるのは、以下の6路線です:
国道4号線(カオパップパ~パッタルン)
国道103号線(メーヤンホー~メーティープ)
国道118号線(チェンマイ~ドーイナーンケーオ)
国道2013号線(ボーポー~コックガム)
国道2331号線(チョーホア~プーヒンロンクラ国立公園)
国道1256号線(プア~ドーイプーカー国立公園)
これらの路線はこれまで、急勾配や過去の大型車両による事故歴を理由に、2階建てバスの通行が禁止されていました。
今回の措置により、事業者はタイ陸運局または地方の陸運事務所にて車両の厳密な安全検査を受ける必要があり、特にブレーキシステム(エアブレーキなど)について重点的な確認が行われます。また、運転手には急坂路における大型車両の運転に関する2時間のオンライン研修の受講が義務付けられます。さらに、通行区間では定められた速度制限の厳守が求められます。
DLTはこの180日間、運行状況を継続的にモニタリングし、安全対策の実効性を評価します。また、走行中のバスの位置をリアルタイムで把握できる双方向GPS通信システムの導入も進めており、今後の監視体制の強化を図ります。
なお、国道304号線(カビンブリー交差点~ワンナムキアオ)については、依然として事故リスクが高いため、2階建てバスの通行禁止措置が継続されます。
当局は「今回の措置は試験的なものであり、実際の運行データや安全性に応じて随時見直しを行う」としています。
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