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タイ警察中央捜査局(CIB)は、観賞魚と偽って運ばれていた“荷物”に対し、静かに封印を解いた。南部国境から運ばれたその白い箱に潜んでいたのは、191頭のインドホシガメ、12匹のアロワナ、そして3枚の偽装書類だった。
発端は、スンガイコーロク発サムイ行き長距離バスの路線を使った密輸情報。CIB傘下、警察道路部隊が確認に乗り出すと、車体の左側荷物スペースに、ガムテープで封印された発泡スチロール箱3つを発見。開封すると、鮮やかな甲羅と鱗があらわれた。
「何が入ってるかは聞かされてませんでした」運転手はそう言ったかもしれない──そして「ただ頼まれて運んだだけ」と続けたかもしれない。
箱には「観賞魚」と記された書類が同封されていたが、それは密輸品を偽装するためのカモフラージュにすぎなかった。これらの生物はいずれもワシントン条約で厳しく規制されており、正当な書類が必要とされる。
それは動物愛護の問題だったのか、あるいは違法経済の一端だったのか。いや、そんな問いなど意味はなさない。
CIBは現在、この摘発を足がかりに、密輸ネットワークの全容解明に向けて捜査を拡大している。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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