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タイ政府は、ムエタイや大規模なスポーツイベントを通じて、文化的および経済的な存在感を国際的に高める取り組みを進めています。2025年6月24日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
2025年6月21日、東部サケーオ県で「Mother Land Of Muaythai 2025」の開会式が行われ、ソラウォン・ティアントン観光・スポーツ大臣が式典を主宰しました。地元住民の多くが参加し、ムエタイが地域社会に根ざした文化資産であり、経済発展の原動力となっていることが改めて示されました。
観光・スポーツ省では、ムエタイを「国技」として位置づけると同時に、観光を通じて地方経済を活性化させる重要な要素と見なしています。サケーオ県のような国境地域では、地域観光の促進や周辺国との交流の拡大にもつながると期待されています。
また、国際貿易振興局(DITP)は、ムエタイの国際的な普及を目的に、海外でのトレーニングセンター設立や関連商品の輸出、オンラインプラットフォームとの提携を進めています。ムエタイは映画、テレビ、ゲームといったエンターテインメント分野でも注目を集めており、タイの「ソフトパワー」を象徴する文化輸出としての役割も担っています。
さらに、2025年7月19日から20日にかけて開催される「パタヤマラソン2025」では、世界68カ国から5万3,000人以上のランナーや観客の参加が見込まれており、チョンブリー県にもたらす経済効果が期待されています。政府は、スポーツを通じた観光振興の成功事例としてパタヤをモデルとし、今後は他の都市にもこの手法を展開していく方針です。
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