サケーオ県のすべての国境検問所が閉鎖、人・車両・商取引の出入りを全面停止

タイ陸軍は2025年6月23日、カンボジアと国境を接するサケーオ県において、すべての国境検問所を即時閉鎖するよう命じました。各報道によりますと、これによりすべての人の出入り（タイ人・外国人を問わず）および車両の通行が禁止され、観光や商取引を目的とした越境も全面的に停止されます。

この措置は、国境地帯におけるカンボジア軍の主権侵害とされる動きや、象徴的な越境行為などによって緊張が高まっていることに対応したものです。また、サケーオ県を通じた越境犯罪や詐欺グループ（コールセンター詐欺・ハイブリッドスキャム）の活動が、国民の生命や財産に広範な影響を及ぼしていることも背景にあります。

なお、学生・生徒の通学や、緊急を要する医療搬送など、人道的な理由に限り通行が認められる場合があるとされています。

タイ陸軍は、国家の安全と国民の利益を守るため、同地域での国境管理をさらに強化すると発表しました。