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心臓病患者を診療拒否、バンコクのクリニック前で死亡

2025年6月20日 配信

©タイ保健省支援サービス局

バンコク・プラチャーウティット通りにあるクリニックで、心臓病を抱えた高齢男性が診療を拒否された直後に死亡するという事案が発生し、タイ保健省支援サービス局が調査に乗り出しました。



2025年6月18日、同局の副局長は、今回の事案について記者の取材に応じ、60歳の男性患者が胸の痛みを訴えて同クリニックを訪れたものの、治療を拒否され、他の医療機関で受診するよう指示されたことを明らかにしました。その後、男性はクリニックの前で容体が急変し、死亡したということです。

この報告を受けて、同局は法務部門および医療施設・医療業務監督部門の職員を現地に派遣し、事実確認を進めています。現地に到着した際、クリニックはすでに閉まっていましたが、今後、関係者を呼び出して詳細な事情聴取を行う方針です。

調査では、以下の2点が主な焦点となっています。

・患者が危険な状態にあったにもかかわらず、クリニックが応急処置や他院への適切な搬送を行わなかった可能性があるかどうか。
・患者の症状が「緊急重症(UCEP)」に該当していたかどうか、そしてその判断・対応が適切であったかどうか。

もし調査の結果、クリニック側が法的に定められた医療対応の基準を満たしていなかった場合、1998年医療施設法に基づいて処分が下される見込みであり、あわせてタイ医師会に対しても医療倫理の観点からの対応が要請されるとしています。

なお、国家救急医療機構によると、「緊急重症(赤)」に分類される症状は以下の通りです:意識不明、呼吸停止、重度の呼吸困難、急激で激しい胸の痛み、半身の麻痺や言語障害、そして生命に関わるその他の症状。今回の事案では、こうした状態が見落とされていた可能性も含め、慎重な調査が求められています。

 

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