台風1号「ウーティップ」、タイ本土への直撃はなしも影響あり

タイ気象局は2025年6月11日午後5時、台風1号「ウーティップ（Wutip）」に関する最新の情報を発表しました。

同日午後4時の時点で、「ウーティップ」は南シナ海北部にあり、海南島の南東およそ264キロの海上（北緯16.9度、東経112.1度）を中心に、最大風速は毎時65キロで推移しています。現在は西寄り北にやや傾いた進路で、時速およそ25キロの速さで進んでおり、6月13日から16日にかけて海南島を通過し、中国南部に上陸する見込みです。その後は勢力を弱め、熱帯低気圧、さらには低気圧へと変わると予測されています。

台風の中心がタイに直接影響を与える可能性は低いと見られていますが、接近に伴って南西モンスーンが強まり、東北地方東側では雨が多くなり、一部では激しい雨が降るおそれがあります。また、アンダマン海およびタイ湾北部では波が高まり、海上の状況が荒れる可能性があるため、十分な注意が必要です。

タイ気象局では、状況に変化があった場合には速やかに最新情報を発表するとしており、旅行を予定している方や沿岸部に滞在されている方に対し、最新の気象情報をこまめに確認するよう呼びかけています。