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RSウイルスに注意呼びかけ、乳幼児に重篤な呼吸器症状の恐れ

2025年6月8日 配信

タイ保健当局および専門家らは、乳幼児を中心に重篤な呼吸器症状を引き起こすRSウイルス(RSV:呼吸器合胞体ウイルス)の感染が拡大する恐れがあるとして、注意を呼びかけています。特に雨季に入るこの時期、感染リスクが高まるとみられています。2025年6月8日にタイ政府メディアNNTが伝えています。



RSウイルスは風邪に似た初期症状(鼻水・咳・くしゃみ・発熱)で始まりますが、肺の細気管支や肺胞に炎症や粘液のたまりを引き起こし、呼吸困難や肺炎、呼吸不全など命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。

特に以下の症状が見られる場合は、速やかな医療機関の受診が推奨されます:

・呼吸が荒い、またはゼーゼーと音がする
・唇や指先が青白くなる
・母乳や食事の摂取量が著しく減る

RSウイルスは飛沫や接触により非常に感染力が高く、ウイルスは物の表面で数時間、皮膚上でも30分ほど生存可能です。家庭や保育園、学校などでの感染拡大を防ぐため、保護者には以下の対策が求められています:

・手洗いの徹底
・発症した子どもを外出させない
・おもちゃや家具など共有物の消毒
・混雑した場所を避ける

現在、RSウイルスに対する特効薬や一般向けワクチンは存在していません。治療は主に対症療法となり、重症化した場合は入院による酸素投与、吸入治療、点滴などが必要となります。ハイリスク児向けの予防注射はありますが、広く一般に使用できるワクチンは未承認です。

保健当局は、「少しでも異変を感じたら、医療機関に相談することが大切」と呼びかけており、小さな命を守るための予防と早期対応の重要性を強調しています。

 

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