テレビ番組で明かされた現実～同性愛を理由に夫が去り、娘2人と借金100万バーツが残された女性

タイのテレビ局・チャンネル3の人気トーク番組『โหนกระแส（ホーンクラセー）』で、ある女性の苦境が紹介され、大きな反響を呼んでいます。番組に出演したのは、「ソム（仮名）」さんという女性です。夫が同性愛者であることを告白し家を出たことで、2人の娘と共に、100万バーツ以上の借金を一人で背負うことになったと語りました。

ソムさんによりますと、夫とは大学時代から15年間一緒に過ごしてきました。しかし2019年頃から関係に変化が生じ、夫は急に別々の寝室を希望したり、スマートフォンを見せなくなったりと、距離を置くようになったといいます。

ある日、夫のスマートフォンを確認したところ、男性との交際が発覚しました。その後、複数の男性との関係やHIVに関する検索履歴まで見つかり、ソムさんは離婚を決意しました。離婚後は、住宅ローンの返済や子どもたちの養育について合意書を交わしましたが、夫は半年も経たないうちにすべての責任を放棄し、姿を消したということです。

現在、ソムさんは会社員として働きながら、料理のデリバリーや屋台での販売など複数の仕事を掛け持ちし、16歳と5歳の娘たちを育てています。さらに、元夫の父親が末期がんを患っていることから、その看病まで担っている状況です。

番組の司会者であるカンチャイ・“ノーム”・カムナープロイさんは、家を売却して借金を軽くする選択肢について言及しましたが、ソムさんは「娘たちの将来のために家は守りたい」と強い意志を見せていました。