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2025年5月27日午後、タイ東北部ウドンターニー県のレストランにミズオオトカゲが侵入する騒動がありました。店内にいた外国人観光客が驚いて「ワニだ、ワニだ!」と叫び、現場は一時混乱に包まれました。各報道が伝えています。
事態が発生したのは、バイパス道路沿いにある「ロンロット」という飲食店です。午後4時ごろ、災害対応を担う市の関係部署に通報が入り、隊員たちが現場へと向かいました。
到着した隊員たちは、コンクリート造の平屋建ての店舗内、ドリンクカウンターの背後に体長約1.3メートル、体重約10キロのミズオオトカゲを発見しました。スタッフたちは、ビールピッチャーやグラスなどを片付けて捕獲のためのスペースを確保しました。
最初、ミズオオトカゲは暴れて捕獲用の道具から逃れましたが、最終的には無事に保護されました。体にはヒルが複数ついており、店舗前を流れる排水路から入り込んだとみられます。
この騒動のきっかけは、ガラス越しにトカゲの姿を見た外国人観光客の大声でした。叫び声を聞いた店員は一瞬「本当にワニが入ってきたのか」と驚いたと話しています。パートナーと見られるタイ人女性は「この店、ワニも飼ってるの?」と冗談交じりに尋ねたそうです。
レストランのスタッフの一人は「とても大きかったので自分ではどうにもできず、すぐに通報しました」と語っています。また、タイの一部地域では「オオトカゲの尻尾に触れると幸運が訪れる」という言い伝えがあり、このスタッフもそっと尻尾に触れたそうです。
ミズオオトカゲは雑食性で、普段は水辺や森林に生息しています。人前に現れることはあまりありませんが、まれに都市部に入り込むこともあります。尾をムチのように使って攻撃することがあるため、近づく際には注意が必要です。
捕獲されたトカゲは、その後、人の住まない自然林へと放たれました。
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