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タイ災害防止軽減局は2025年5月26日、全国27県に対し、局地的な鉄砲水、山間部からの濁流、都市部の冠水、地滑りのリスクが高まっているとして警戒を呼びかけました。この警告は、国家水資源事務局の気象予測に基づくもので、5月26日から30日にかけて複数地域で「大雨から非常に激しい雨」が予想されています。タイ政府メディアNNTが伝えています。
北部、東北部、中部、南部の各県には、特に長時間にわたって雨が続いている地域において、リスクの高いエリアでの監視体制の強化が指示されました。地方自治体には、職員の配備、機材の準備、住民への迅速な通知体制の確保が求められています。また、地域住民への広報活動も強化されており、情報の共有を通じた安全確保が図られています。
リスクが高い地域には、北部のメーホンソーン県、チェンライ県、ウッタラディット県、ターク県、ペッチャブーン県などが含まれ、東北部ではウボンラチャタニー県、シーサケート県、サコンナコーン県などが対象です。中部ではカンチャナブリー県、ナコーンナーヨック県、トラート県、南部ではチュムポーン県、ラノーン県、パンガー県なども警戒区域に指定されています。観光地の滝や洞窟などは、安全が確認されるまで一時的に閉鎖される可能性があります。
さらに、22県の貯水率が80%を超える貯水池も監視下に置かれ、チェンマイ県、ナコンラチャシマー県、ソンクラー県などが含まれます。災害防止軽減局の地方事務所および災害対策センターには、24時間体制での警戒態勢が指示されており、緊急対応チームと機材も待機状態にあります。
リスクのある地域に住む住民には、公式情報の確認を続けるとともに、災害通知アプリ「THAI DISASTER ALERT」の活用が推奨されています。緊急時には24時間対応のホットライン1784番、または災害防止軽減局の公式SNSを通じて連絡することができます。関係機関は今後の天候の変化を注視しつつ、状況の悪化に備えて迅速に対応する方針です。
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