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チョンブリ自由貿易区で無許可工場を摘発、違法廃棄物1600トン超を押収

2025年5月24日 配信

タイ工業省は、チョンブリ県パナットニコム郡ノンヘアーン地区の自由貿易区内で、複数の違法工場の摘発を行いました。摘発は環境犯罪取締部門からの情報提供に基づくもので、裁判所の捜索令状を得たうえで、工業省特別対策チームと関係機関が連携して実施しました。2025年5月23日にタイ政府メディアNNTが伝えています。



エーカナット・プロムパン工業大臣によると、Metal Central Co., Ltd.が運営する倉庫内で、無許可製造、機械設備の無許可増設、有害物質の不正所持、未処理の排水放出、違法外国人労働者の雇用といった多数の違法行為が確認されました。

また、同敷地内の別倉庫に入居していたBeta Package Products (Thailand) Co., Ltd.は、有効な工場許可を保持していたものの、操業開始前の届け出を怠り、許可を超える機械設備を稼働させていたことが判明しました。これらの設備は押収され、是正指導が行われました。

一方、CAT Metal International Co., Ltd.は別の倉庫スペースを借りて工場を運営していましたが、工場許可を持たないまま、違法外国人労働者を雇って汚染されたスクラップの選別作業を行っていたとされます。現場からは1,600トンを超える廃棄物が押収され、精製されたアルミニウムは中国への輸出を予定していたとみられます。電子部品の最終的な行き先は不明であり、残された廃棄物は工場裏に袋詰めで保管されていました。

当局は即時の操業停止を命じ、Metal Central社およびCAT Metal International社に対して、無許可工場運営および有害物質の不正所持などの容疑で法的措置を取っています。

さらに、工場からの排水が公的水路に違法に流されていたことも確認され、地元のノンヘアーン地区行政機構は排水を差し止め、公衆衛生法に基づく訴訟手続きを開始しました。工業局も排水のサンプルを採取し、毒性物質の有無を調査中です。もし有害物質が検出された場合、追加の告発が行われる見通しです。

また、税関当局はMetal Central社に対する全輸入業務を一時停止し、入国管理警察は不法滞在していた外国人労働者14人を逮捕、国外退去の手続きを進めています。雇用主には不法就労者の雇用に関する容疑がかけられています。

今回の摘発は、地域住民から寄せられた「汚染被害」の通報を受けたもので、関係機関が緊密に連携し、迅速な対応によって公衆の健康と環境の保護が図られました。

 

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