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タイ映画『A Useful Ghost(原題:ผีใช้ได้ค่ะ)』が、2025年5月13日から24日にかけてフランスで開催された第78回カンヌ国際映画祭の「批評家週間(Semaine de la Critique)」部門にて、最高賞となる「グランプリ AMI Paris」を受賞しました。タイ映画が同映画祭のコンペティション部門で選出・受賞を果たすのは約10年ぶりで、タイ映画界にとって大きな節目となりました。タイ政府メディアNNTが伝えています。
主演は人気女優の愛称マイことダーウィカー・ホーネー。コメディ、ファンタジー、ホラーが融合した本作は、大気汚染によって妻を亡くした男性のもとに、掃除機の中に乗り移った“妻の幽霊”が帰ってくるという奇想天外な物語。一方で、母親の経営する工場には元従業員の幽霊が現れて業務を妨害。掃除機ゴーストとなった妻は、「使える幽霊」として無能な幽霊を追い払うことで、夫との愛を証明しようと奮闘します。
タイ文化省のスダーワン・ワンスパキットコーソン大臣は、制作会社である185 Filmsの国際的な支援体制についても言及。文化省によるプリプロダクション資金の支援に加え、スイス・ロカルノ映画祭の「Open Doors Award」、シンガポールIMDA、フランス「Aide aux Cinémas du Monde」、オランダ「Hubert Bals Fund+Europe」、ドイツ「World Cinema Fund」、そしてタイ文化振興局傘下のTHACCAなど、多国間の協力が実現したと述べました。
また、観光・スポーツ省、商務省、外務省、国立ソフトパワー委員会といった政府機関の連携も、本作の成功に大きく寄与したと評価されています。
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