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料理宅配サービス「フードパンダ(foodpanda)」のタイ撤退を受け、タイ発のデリバリープラットフォーム「ロビンフッド(Robinhood)」が事業の引き継ぎを発表しました。2025年5月20日、ロビンフッドを運営するPurple Ventures社(イップインソーイ・グループ傘下)が、フードパンダとの戦略的提携を公表しました。
ドイツのデリバリーヒーロー社の子会社であるフードパンダは、5月23日23時59分をもってタイでの全サービスを終了する予定です。今回の提携により、顧客・飲食店・配達員(ライダー)を含む「エコシステム」全体がロビンフッドに引き継がれることになります。
ロビンフッド側は、外国人ユーザーにも対応するため、アプリの英語対応を強化。現在はバンコクとその周辺エリアに限定されていますが、2025年第4四半期までに地方主要都市への拡大を目指すとしています。
もともとロビンフッドは、新型コロナウイルスのパンデミック中にSCBX(旧サイアム商業銀行グループ)によって立ち上げられたプラットフォームです。地域支援を目的とした社会貢献型の事業として始まり、現在はイップインソーイ・グループの下で継続的な開発が行われています。
ロビンフッドは、配達の効率よりも鮮度を重視し、注文のまとめ配送を行わないポリシーを採用。また、ライダーに対して公正な報酬と明確な労働条件を提供している点でも評価されています。
同社CEOのモラコット・イップインソーイ氏は、「今回の提携は、グローバルブランドとローカルプラットフォームが共存・協力できることを示す重要な一歩です。私たちはフードパンダの顧客やパートナーを心より歓迎し、公平性・品質・思いやりを大切にしたサービスを提供してまいります」と述べています。
今後、ロビンフッドは単なるフードデリバリーにとどまらず、地域経済の発展を支える“Good Business Ecosystem”の構築を目指し、すべての関係者にとって持続可能な成長を実現していく方針です。
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