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タイ北部の古都チェンマイで、観光客を狙った新手の詐欺とみられる事件が発生しました。ホテルに若い男女2人組が侵入し、QRコードを無断で設置・撮影。その後すぐに回収して立ち去ったことが防犯カメラ映像から判明し、ホテル側は警察に被害届を提出しました。各報道が伝えています。
事件が起きたのは2025年5月17日午後4時ごろ。チェンマイ・チャンモーイ地区にあるホテルのカウンターに、若い男女が現れました。少年は15〜16歳、女性は20代前半とみられ、少年はタイ語と英語を交えて「学校の課題提出のために撮影したい」と説明。国際学校の生徒だと名乗りましたが、学校名は明かさず、ホテル側は特に不審に思うことなく撮影を許可しました。
しかし1時間も経たずして、ホテルのマネージャーとオーナーは行動に疑問を抱き、防犯カメラを確認。すると少年がQRコード付きのスタンドを2つカウンターに設置して撮影し、撮影後すぐに回収していたことがわかりました。同行していた女性も、ホテル正面の扉にQRコード2枚を貼り付けて撮影していたとのことです。
その後の調査で、設置されていたQRコードは中国の複数の電子決済アプリに接続されているものであることが判明。ホテル側は、ホテルの名前を無断で利用し、特に中国人観光客に向けて「宿泊予約用のQRコード」として送金を促す詐欺目的ではないかと警戒しています。
事件発覚を受け、ホテルは同日夕方に警察署へ通報し、被害届を提出。現在、警察が捜査を進めています。
ホテルや観光施設を狙った類似の詐欺行為が他にも起こる可能性があることから、旅行者には予約や支払いを行う際は必ず公式サイトや信頼できるプラットフォームを利用するよう、十分な注意が呼びかけられています。
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