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タイ警察は2025年5月16日、絶滅危惧種に指定されているオランウータン2匹を不正に所持していた男を、バンコク・ラプラオ区のガソリンスタンドで逮捕したと明らかにしました。男は動物をプラスチック製のバスケットに入れ、購入者への引き渡しを目前にしていたとみられています。
押収されたのは幼いオランウータン2匹で、バスケットの中には哺乳瓶も見つかりました。警察によると、このオランウータンは一般的に1匹あたり30万バーツ程度で取引されており、国際的な密輸ネットワークが関与している可能性があるとのことです。
この摘発は、タイ警察が米国魚類野生生物局(USFWS)、ワイルドライフ・ジャスティス・コミッション(WJC)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)などと連携して行っていた共同捜査の一環で、違法な野生動物取引の実態解明を目的としています。
逮捕された男は「報酬を受け取る約束で、依頼を受けて2匹のオランウータンを運んでいた」と供述。オランウータンはCITES(ワシントン条約)により国際取引が厳しく制限されており、違法取引は重い罰則の対象となります。
保護された2匹は現在、国立公園・野生動物・植物保全局の専門機関に引き渡され、健康状態の確認と治療、感染症対策などのケアが行われています。
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