違法果物輸入でベトナム人ブローカー逮捕、アボカドなど計16トン押収

タイ警察中央捜査局（CIB）は、消費者保護警察局（CPPD）、農業・協同組合省の特別部隊「パヤナーク」、および関税局と連携し、農業検疫や通関手続きを経ずに果物を違法に輸入したとして、ベトナム国籍の男、バン（通称バード）容疑者を逮捕しました。2025年5月14日に明らかにされました。

摘発が行われたのは、パトゥムターニー県クローンルアン郡の倉庫で、通報を受けた当局が急行したところ、2台のトラックから果物が積み下ろされている現場を確認。約10名の作業員が搬入作業を行っていました。

倉庫内の調査で、アボカド647籠とパッションフルーツ50籠、総額約133万バーツ相当の果物が発見されました。これらは農業省の植物検疫も税関の通関手続きも受けておらず、容疑者はタイ国内の市場へ違法に流通させようとしていたとみられます。

今回の摘発は、先週摘発されたアボカド40トン超の違法輸入案件の延長線上にあり、バン容疑者は中部地方の流通拠点に果物を供給する主要人物と見られています。

当局は押収品とともに容疑者を関係機関に引き渡し、関係法令に基づいて厳正に捜査を進める方針です。また、政府は業者に対し、農業関連および通関法の順守を強く呼びかけるとともに、今後も違法輸入の取り締まりを継続していくとしています。