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タイ政府は、南部ソンクラー県サダオ郡の「カオレー仏教公園(Khao Ley Buddhist Park)」を観光地として開発するため、約1億バーツの予算を投入することを発表しました。このプロジェクトは「フロンティア都市経済戦略」の一環として位置付けられており、サダオを単なる国境通過点ではなく、文化と自然を楽しめる観光拠点として再構築する狙いがあります。2025年5月13日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
今回の発表は、2025年5月30日から6月1日まで開催される「カオレーで風を感じ、サンヘンプの花を愛でる(Enjoying the Breeze, Admiring the Sunn Hemp Flowers at Khao Ley)」イベントに先立ち行われたもの。観光庁や地元自治体などが5月12日に開発計画の確認会議を実施しました。
2月から3月の間に1万5千人以上の観光客がサダオ国境を越えてタイに入国しており、政府はこの地域の観光ポテンシャルに注目。カオレーを訪問者の「玄関口」として魅力づけし、地域経済の活性化を目指します。
開発内容には、「プッタニミット・ピチットマラ仏像(Phuttha Nimit Phichit Mara Buddha image)」の完成、360度霧の展望が楽しめるプラットフォームの建設、園内の景観整備や観光施設の設置などが含まれており、現在約40%が完成済み。事業は内務省都市計画局が主管となって進められています。
また、イベントに向けては交通整理や警備体制も整えられ、外国人旅行者の入国手続きを簡素化する「タイランド・デジタル・アライバルカード(TDAC)」の活用も推進されます。
イベント期間中は、毎日10時から21時まで開催。15時から19時まではステージパフォーマンスやサンヘンプの花畑ツアーも楽しめるほか、チェックインチャレンジに参加すると数量限定のトートバッグがもらえる特典も用意されています。飲食やお土産を楽しめるローカルマーケットも出店予定です。
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