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廃棄なのか?沈黙の脅威なのか?CIBが掴んだ“見えざる毒”の行方

2025年5月12日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、アユタヤ県バーンパハン地区にある工場施設にて、産業廃棄物と電子ゴミの違法保管・処理の実態を確認し、機材および廃棄物合わせて256トンを押収した。騒ぎはなかった。だが、空気は重く濁っていた。



この動きの発端は、5月初旬。高速道路上で有害物質を違法に所持していた男がCIBにより現行犯逮捕されたことに始まる。その供述を追い、警察は静かに工場の背後に広がる“廃棄の迷路”を辿り始めた。そして辿り着いたのが、産業廃棄物をカバーしきれぬまま保持し、電子機器の解体を行っていたこの施設だった。

押収されたのは、機械536馬力分、廃棄物256トン。それは廃棄だったのか、沈黙の脅威だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。

分別という名の作業の奥には、限りなく“意図”に近い“見逃し”があった。敷地の奥、風が抜けぬ場所に積まれていたのは、単なる金属片ではない。それは無数のスイッチ、コンデンサー、バッテリー、そして重金属だった。

「これは処理の途中ではなく、処理の放棄だ」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、CIBは現場で言葉を失った。

CIBは再び、何かを未然に止めた。だが、今回の“未然”はあまりに静かで、あまりに日常に溶け込んでいた。だからこそ、見過ごされる前に、誰かが動く必要があった。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

23:07:12

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