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タイで「豚レンサ球菌」感染が拡大、プレー県で2人死亡、生肉の摂取に注意呼びかけ

2025年5月8日 配信

タイ政府は、豚レンサ球菌(Streptococcus suis)感染症の発生が報告されていることを受けて、国民に対し注意を呼びかけています。とくにタイ北部プレー県では14人の感染と2人の死亡が確認されており、主な感染原因は生または加熱不十分な豚肉の摂取とされています。2025年5月8日にタイ政府メディアNNTが伝えています。



タイ保健省は関連機関と連携し、リスクの高い地域での監視・感染対策を強化しているとのことです。

「レモンや酒で殺菌できる」は危険な迷信

保健当局は、感染予防のために「しっかり加熱・熱々で・清潔に(Cooked, Hot, Clean)」を徹底するよう呼びかけています。

タイでは一部で「レモン汁や酒と一緒に食べれば生肉も大丈夫」という誤解がありますが、これは根拠のない危険な迷信です。豚肉は必ず中心部まで十分に加熱する必要があるとされています。

また、焼肉などで生肉を扱った箸やトングをそのまま使って口に運ぶ行為は、感染リスクを大幅に高めます。感染すると難聴などの後遺症が残ったり、最悪の場合は命を落とすこともあるため、調理器具や箸の使い分けが重要です。

調理者・畜産関係者にも対策を

料理人や家庭で調理を行う人で、手や腕に傷がある場合は必ず手袋やエプロンを着用し、傷口を清潔に覆うように呼びかけが行われています。

さらに、豚肉の生産・流通に関わる農家、屠殺場従業員、獣医、畜産職員などの高リスク職種の方々も、作業中はゴム手袋・長靴・保護衣を着用し、作業後は必ず手を洗うよう呼びかけられています。

症状が出たら早めの受診を

万が一、生肉を食べた後や豚肉の取り扱い後に高熱や筋肉痛などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診し、豚肉との接触歴を医師に伝えることが重要です。早期の診断と治療が命を守ります。

当局は引き続き、「新鮮で清潔な、しっかり加熱された食事」を心がけ、感染リスクを避けるよう国民に呼びかけています。

 

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