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アボカドは語らない、CIBが暴いた沈黙の密輸

2025年5月7日 配信

タイ警察中央捜査局(CIB)は、中部パトゥムターニー県内の倉庫にて、無許可で輸入されたアボカド約41トンを摘発。静かに積まれたそれらの果実は、正規の通関を経ておらず、市場価格にして約360万バーツの密輸品とされた。それは果物だったのか、あるいは沈黙のうちに入り込む“侵略者”だったのか──CIBは、その境界線を越えた瞬間を見逃さなかった。



通報を受けて現場に踏み込んだCIBと農業省の検疫官たちは、ちょうどトラック3台がアボカドを倉庫に搬入する光景に遭遇する。大量の果実は、規格も産地も不明。だが、確実に“誰かの意図”に沿ってここまで運ばれてきたことだけは、疑う余地がなかった。

「美味しそう」という第一印象が、どれだけの“油断”を生むか──それは供給だったのか、または撹乱だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。

植物防疫法に基づき全品が押収され、現在、背後にいる輸入ルートと流通網に対して捜査が続けられている。流通とは名ばかりの、精密な“侵入”だった可能性は否定できない。

CIBが押さえたのは、果実そのものではない。「信頼」という目に見えない農業の背骨だったに違いない。

タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。

 

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