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2025年5月3日から4日にかけて、ラオスのボーケーオ県パクターの軍基地「プーパーモン」が、正体不明の武装勢力によって襲撃されました。この襲撃により、ラオス軍の兵士2名が死亡し、そのうち1名は幹部クラスの将校だったと報じられています。
ラオス軍は装甲車やヘリコプターを投入して掃討作戦を行い、一部の武装勢力を拘束しましたが、全体の制圧には至っていません。現場は密林や洞窟が多い地形であり、戦闘の継続は困難な状況となっています。
この交戦により、銃声は国境を越えてタイ側にも響き、チェンライ県の村では7.62ミリ弾が住宅の屋根を貫通する被害が確認されました。幸い、けが人はいませんでしたが、タイ側はラオス当局に対し、住民の安全確保と情報共有を求める書簡を提出しました。
タイ側の国境地帯では、軍が警備を強化し、周辺の安全確保に努めています。今回の発砲はラオス側での事件であるにもかかわらず、国境を越えて影響が及んだことから、住民の間に不安が広がっています。
一部報道やSNSの情報によりますと、この襲撃は、4月にラオス当局が押収した2,000万錠以上の覚醒剤に対する報復の可能性があるとされています。また、かつて政府と対立していた少数民族グループによるものではないかとの見方もあります。
武装勢力は事前に計画を立て、複数の部隊に分かれて陽動作戦を展開し、増援部隊を狙って攻撃を加えるといった軍事的な戦術を使用したとみられています。
5月5日現在、銃声は止み、現場は一時的に沈静化していますが、ラオス軍による完全な制圧には至っておらず、タイ側でも引き続き警戒が続けられています。
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