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タイの猿2万5000匹を対象にサル痘の検査を実施、全て陰性

2022年6月11日 配信

タイの猿2万5000匹を対象にサル痘の検査を実施、全て陰性

タイ国立公園・野生動物・植物保全局によると、最近、全国各地の5万匹のサルのうち、2万5000匹を対象にサル痘の検査を実施。また、他の霊長類や海外から輸入したげっ歯類についても無作為に検査を行いましたが、今のところすべて陰性でした。2022年6月10日のタイ国営メディアNNTが伝えています。



 タイではサル痘は見つかっていませんが、サルは他の病気を人間に移す可能性があるため、サルの生息地に住む住民はサルとの距離を置き、餌を与えないように勧められています。 

同局は畜産局と協力して、輸入動物、特に2021年に動物園や動物農場から持ち込まれた動物について、サル痘のスクリーニングを行っています。事業者は、事態の重大性を認識しているため全面的に協力しており、予防と封じ込め対策に対応するため、動物の輸入を延期する予定の事業者もいるとのことです。

サル痘について

(1)概要
サル痘はリスなどのげっ歯類が自然宿主として考えられ、天然痘同様の症状を伴う急性発疹性疾患です。従来、アフリカに発生する風土病であり、2021年12月から2022年5月までにカメルーン(25例陽性、うち5例死亡)、中央アフリカ(6例陽性、うち5例死亡)、コンゴ(民)民主国共和国(1238例陽性、57例死亡)、ナイジェリア(48例陽性、死亡例0)が報告されています。

(2)症状
潜伏期間は5~21日(通常は6~13日)、致死率は数%~10%と報告されています。初期症状は、発熱、悪寒、背中の痛み、筋肉痛、リンパ節の腫れ等であり、発熱後1~3日で特徴的な発疹が顔や四肢に現れ、口の中や性器、目にも発疹が現れることがあります。臨床的には天然痘と区別が困難です。

(3)予防法
サル痘の流行地では以下のような感染予防対策を心がけ、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診察を受けてください。
●症状のある人の飛沫・体液等との接触を避ける。
●サル痘を保有する可能性のあるげっ歯類等のほ乳類(死体を含む。)との接触を避け、野生の狩猟肉(ブッシュミート)を食べたり扱ったりすることを控える。
●石けんと水、またはアルコールベースの消毒剤を使用した手指衛生を行う。

(参考)
○厚生労働省検疫所
https://www.forth.go.jp/news/20220521_00001.html

 

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