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かつての大丸ラチャダムリ店(バンコク)にはタイ初のエスカレーターが設置された

2016年8月23日 配信


2016年現在、タイに出店している日系デパートと言えば伊勢丹と東急の2つ。また2017年には高島屋の出店もひかえていますが、かつてバンコクには大丸が出店していたことをご存知の方はどのくらいいるのでしょうか?



大丸がタイ進出1号店となるラチャダムリ店を開店したのが1964年12月10日。店舗を構えたのが、現在のセントラルワールドや伊勢丹の向かいにある、BigCラチャダムリ店のある場所でした。大丸はタイ初の日系デパートとして、これまでタイになかった日本のファッションや雑貨を取り扱うことで話題を呼び、さらにタイで初めてエスカレーターが設置された最新設備のデパートだったのだそうです。

大丸内のエスカレーターと当時の広告

しかし大丸のタイ進出は、成功と言えるものではありませんでした。1980年にBTSプラカノン駅ができることを見通してプラカノン店を開店したものの、BTS計画が遅れに遅れてBTSの開通を待つことなく、プラカノン店は1997年に閉店。1998年には、日本のバブル崩壊の不況やバンコクで次々と大型ショッピングセンターが開業したことによる過当競争もあって、大丸はタイからの撤退を発表。大丸が所有する全株式を現地企業のプレミアグル ープに譲渡することになりました。

大丸は1998年のうちにラチャダムリ店を閉店し、現在パラダイスパークとなっているセーリーセンター内にシーナカリン店を開店しましたが、1999年には閉店し、大丸の名前がタイから消えたのでした。

(参考)
欧米および地場系流通企業の新興国戦略|日本貿易振興機構
小売業の国際展開に関する調査報告書|経済産業省
わが国流通業のアジア進出 岡本喜裕
ケース『現代企業家の戦略的役割』の製作

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