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今回のバイク男二人旅はラオスへ国越えをするスピンオフ企画であります。ノーンカーイからラオス入りし、メコン川を南下してウボンラーチャターニーからタイに入るまで780km、3泊4日かけて走ってきました。
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具体的には、まず一日目は①はラオスの首都・ヴィエンチャンに立ち寄り、二日目は②のターケークで一泊、三日目③のパークセーでは世界遺産「プラーサート・ワット・プー」を訪れました。③からタイ(ウボン)に戻り、その後はヤソートーンに向かう予定です。

さすがにのどかヴィエンチャン
バイクでの国境越えは、前回のマレーシアに続きこれで2度目。少しばかり心に余裕を持って臨むことができました。とはいえ、タイからの持ち出し書類が同じでも、入国側のルールは国によって千差万別。慎重に下調べをしたところ、ラオス入国の際は国境の街で業者に代行を依頼するのが一般的だと分かりました。
実際、ラオス側にもスタッフが控えてくれていたおかげで、手続き自体は拍子抜けするほどスムーズ(※)。無事にバイクでラオス上陸を果たしました!(※ただし、このあとに「オチ」が待っているのですが……)

ヴィエンチャンのランドマーク的存在・パトゥーサイ
ヴィエンチャンには、誰もが知る世界遺産も、煌びやかな高級百貨店や免税店もありません。空を突くような高層ビル群もなければ、お馴染みのマクドナルドやスターバックスさえ見当たりません。
ラオスの首都でありながら、人口わずか80万人ほど。ここは驚くほど「何もない」穏やかさに包まれています。そんな心地よい「ゆるさ」が流れる街並みを、バイクで風を切って駆け抜けるのは最高に気持ちの良い体験でした。

ラオス式仏塔もゴールド
ヴィエンチャンはタイ語がほぼ通用する上に外国人への対応も手慣れたもので、滞在中のストレスはほとんどありません。この快適な拠点にいるうちに、ライダーにとっての生命線であるガソリンスタンドの分布など、ラオス国内を走り抜けるための情報をしっかりと仕込んでおきました。

サーカス来たけど閉まってた!
今回メコン川沿いを走っていて確信したのは、ラオスは驚くほどタイと地続きだということです。
正直、ラオスを走っている自覚が消えそうになるほどタイ。人も街並みも味付けも、タイのそれと寸分違わぬ空気感です。ただ、バイクを走らせていて一点だけ決定的な違和感がありました。それは、川沿いを南下しているのにメコン川が「右側」にあるということ。タイ全国をバイク旅する私でさえ、この景色だけは脳がバグを起こしそうになるほど新鮮で、不思議な体験でした。

ラオスに来ても寺院巡り
それにしても、のどか。どこへ行っても、とにかく穏やか。のどかで穏やか、穏やかでのどか……。タイのような荒い運転の車も見かけず、走っていてこれほど心安らぐ道はありません。
繰り返しますが、ここはどこかの島国ではなく、大陸の一国の首都。その事実を疑いたくなるほどの静寂です。この首都を一歩出たら、一体どんな景色が待っているのか。がぜん、ワクワクしてきました。

ラオスは右側通行
さて、ラオスの道路事情を語るなら、まずは「ヴィエンチャンか、それ以外か」を切り分けて考える必要があります。
首都ヴィエンチャンはさすがの整備状況で、舗装路を爽快に駆け抜けることができます。しかし、問題は一歩郊外へ出たとき。運悪くタイミングが重なったのか、工事中の未舗装路に遭遇し、凸凹だらけの土道を延々3時間も走り続けることもありました。

なんと!メコン川の向こう岸にナコーンパノムのナーガ像が見えるではないか!
さて、旅も中盤のターケーク。ここで私を待っていたのは、対岸にそびえるナコーンパノムのナーガ像でした。ラオス側から見るその姿にテンションは最高潮。迷わずドローンを飛ばし、メコン川を越えての「越境空撮」に挑みました。
結果、ナーガ像の神々しい姿は撮れたものの、戻ってきたドローンがラオスの木に文字通り「お持ち帰り」される事態に。さあ大変、果たして無事に回収できたのか!?気になる動画の全貌はYouTubeにて。お見逃しなく!

なぜか、いかにも沈みそうな木製の渡し舟に乗ることに…。
出た、Googleマップ名物「とんでもルート」!橋を渡るつもりで走っていたのに、案内されたのはまさかの渡し舟。普通なら即座にUターン案件ですが、今さら迂回していては世界遺産のオープン時間に間に合いません。渡し舟なら世界遺産はすぐそこ、確実に間に合う。しかしながら、私にとって唯一の問題は、その渡し舟を見るからにとんでもなく「沈みそう」な事だ。「バイクだけで260kgあるけど大丈夫?」という私の不安をよそに、「平気平気!早く乗せろ!」と煽るスタッフ。カスタム費込み100万バーツのCB1100が沈んでも、絶対にこの笑顔でバックレるに違いない。我が愛車を、この根拠なき「大丈夫」に賭けていいのか!?

いける!いける!
結果、腹をくくって「GO」しました。「もし沈んだら、その時はその時。徹底的にネタにしてやろう」と潔く覚悟を決めたのでした。
しかし、いざ舟が漕ぎ出してみると、予想に反して安定感は抜群。さすがは「川のプロ」といったところでしょうか、バイクの積み方や重心の取り方も計算され尽くしていたようです。疑ってごめんなさい。
おかげさまで、無事に世界遺産の入り口へと辿り着くことができました!

世界遺産プラーサート・ワット・プー
のどかな景色を楽しんだラオス・バイク男二人旅。最後の「沈みそうな渡し舟」で最高のスパイスを味わった……と思いきや、実はさらなる激辛のオチが待っていました。
なんと私、リエントリーパーミットを取得せずにタイを出国するという、痛恨のミスを犯していたのです。17年間、ずっと空路で守り続けてきたルーティン。「空港に行けばリエントリーを確認する」という鉄の掟は、空港というシチュエーションがなくなった瞬間、私の脳内から消滅してしまったようです。陸路の解放感と業者への安心感が仇となりました。「そこはプロとして教えてよ!」という叫びはメコン川に消え……。
結果、どんな交渉も通じず、まさかの「日本でビザ取り直し」という大惨事に発展。現在は無事に取得できましたが、あの時の絶望感といったらありません。まとめます。国境越えバイク旅、最大の敵は「慣れ」です。空路の常識は、陸路では通用しません。特に手続きを人任せにする時は、自分の目でリエントリーを確認すること!
というわけで、最後の最後までネタに事欠かない、刺激たっぷり(すぎる)ラオス・バイク男二人旅でした!
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