|
|

タイ全国一周、と言っても一気に回るのではなく、1ヶ月に1県を余すところなく回るという企画で、相棒は8歳の長男と愛車CB1100であります。
今回のタイ全国一周・第54県目は手つかずの自然と静寂に包まれた、心を癒すタイの隠れ里☆ノーンブアランプー県!に行って参りました。今回はナーンから南東に450km、片道8時間で訪れました。
それでは今回のバイク旅・ノーンブアランプー県内をダイジェストで流していきます!

旅の安全祈願は本当に大事
エンジンをかけて、まだ見ぬ静けさを探しに出かけよう──。タイ東北部、自然と祈りの空気に包まれたノーンブアランプーは、バイク旅にぴったりの癒しのルート。エラワン洞窟の大仏に見守られ、瞑想寺や雄大な砂岩の山々を巡る道は、心まで整えてくれます。

タイのバイク旅は「何もない(=自然)」が醍醐味
ノーンブアランプーのバイク旅は、雨が降ったかと思えばすぐに晴れる、気まぐれな空模様との付き合いから始まりました。道路は決して快適とは言えず、小さな陥没や凹凸が点在し、油断すればハンドルを取られることも。それでも、そんな不完全さが、この土地の自然のままの魅力をより深く感じさせてくれました。

いよいよ大きくなってきた相棒…
3歳の頃、まだ小さな体で前にしがみついていた相棒とのバイク旅も、気づけばもう5年。8歳になった相棒は、ヘルメット越しでも成長を感じるほどたくましくなり、言葉も景色の見方も変わってきました。そろそろ前に乗せるのは最後かもしれない――そんな少し切ない思いを抱えながら、今日もふたりで風を切る。

この構図ってよく考えるとすごい。
それにしても、タイほどバイク旅にふさわしい国は他にないのでは?と思うほど、ライダー心をくすぐる魅力に満ちています。エンタメ性抜群のユニークな寺院、ふとした出会いで感じるタイ人のやさしさや陰徳の心、そして手つかずの大自然。そのすべてが、冒険心と好奇心をこれでもかと満たしてくれます。

晴れた、晴れた!
あとはやっぱり、自分は基本的に晴れ男だと思うんです。というのも、ここぞという大事な場面では必ずと言っていいほど雨が上がる。たぶん運がいいんでしょうね。いや、絶対にいいんです。これはもう確信してます。
ノーンブアランプー県を巡る今回のバイク旅は、タイの大自然と静けさに身を委ねる贅沢な時間でした。エラワン洞窟では、山道を登った先にそびえる黄金の仏像に圧倒され、足元の不安定な階段すら冒険の一部として楽しめました。
ワット・タム・クローン・プレでは、僧侶たちが瞑想にふける荘厳な空気の中、自分の内側とも静かに向き合うことができました。山々に囲まれ、深い森を抜けてたどり着くこの寺院は、まさに心のリセットにぴったりの場所です。
宿泊先のノーンブア ガーデン ヴィルでは、シンプルながらも温かみのある雰囲気の中で、旅の疲れを癒しました。のどかな風景に囲まれ、静かに夜が更けていく時間もまた格別でした。
道中では、晴れたり降ったりを繰り返す空と、小さな陥没のある道路に少し手こずりながらも、バイクだからこそ出会える風景と空気を存分に味わえました。行く先々で見かける地元の人たちの穏やかな笑顔や何気ない親切に、タイの深い懐の広さを感じました。
そして今回の旅でもうひとつ感じたのは、8歳になった相棒の成長。3歳の頃から一緒に走り続けてきたバイク旅も、ふとした瞬間に“そろそろ前に乗せるのも最後かもな”と思うように。うれしさと少しの切なさが交錯する、そんな時間でした。
ノーンブアランプーは、派手さはないかもしれませんが、自然と静けさ、そして人の温かさがゆっくりと染み込んでくるような場所です。バイクで旅するにはちょうどいい距離感と、冒険心をほどよく刺激してくれる素朴な魅力がここにはありました・・・<次回へ続く>

※オレンジ=バンコク
※青色=今回訪れた県
※緑色=今までに訪れた県
※白色=まだ訪れてない県
※赤色=日本国外務省より渡航中止勧告
■今回訪れたところ(1泊2日)
・チュアムハックタートハイ橋
・ノーンブア ガーデン ヴィル(宿)
・ワット タム クローン プレー
・エラワン洞窟
–
◆今回訪れた県: ノーンブアランプー
◆残りの県数: 19県(深南部3県は除く)
◆今回の走行距離: 625km
◆今までの累計距離: 47,715km
関連記事
新着記事