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チェンマイのドイ・インタノンで観光客約10人が立入禁止区域へ、希少植物を踏み荒らす 国立公園が警察に被害届

2026年9月18日 配信

タイ北部チェンマイ県のドイ・インタノン国立公園で2026年9月13日、観光客約10人が立入禁止区域に入り、希少な植物「カオトーク・ルーシー(ข้าวตอกฤๅษี)」が生育する場所を踏み荒らしていたことがわかりました。国立公園側は写真や防犯カメラ映像などを証拠として、チョームトーン警察署に被害を届け出ました。



写真撮影のため柵を越えて立入禁止区域へ

ドイ・インタノン国立公園によると、問題が起きたのは9月13日午後1時ごろ、アーンカー自然遊歩道の「カオトーク・ルーシー」が群生するエリアです。

観光客からの通報を受けて確認したところ、約10人のグループが写真撮影のため、警告標識や立入防止の柵を越えて指定された遊歩道の外へ出ていたことが確認されました。

現場を調べた職員は、植物が生育している場所の複数箇所で踏みつけられた跡を確認。通報者が撮影した写真や防犯カメラ映像などを集め、警察への被害届提出に踏み切りました。

一度踏まれるだけでも回復に数年の可能性

「カオトーク・ルーシー」は、タイ国内でも特に大型のコケ類の一つとされる希少な植物です。

標高2,000メートルを超える、湿度が安定した豊かな雲霧林など限られた環境で生育し、成長が非常に遅いことが特徴です。

国立公園側によると、非常にデリケートな植物で、一度踏みつけられただけでも回復に数年かかる可能性があります。場合によっては、そのまま枯れて元に戻らないこともあるとしています。

国立公園法に基づき法的措置へ

ドイ・インタノン国立公園は、今回の行為について、職員の指示に従わなかったことや、指定区域外でレクリエーション活動を行ったことなどが国立公園法に抵触する可能性があるとして、チョームトーン警察署に被害を届け出ました。

ジラニティ・チョンサアート国立公園長は、生態系の保全を最優先するとした上で、今回の行為については例外なく法的手続きを進める方針を示しています。

今後は、脆弱な場所を中心に巡回を増やすほか、柵や警告表示についても、より分かりやすく改善する方針です。

国立公園側は観光客に対し、自然遊歩道から外れないこと、植物を踏みつけないこと、立入禁止を示す標識や柵を越えないことを改めて呼びかけています。

※出典
Thai PBS「อช.ดอยอินทนนท์ แจ้งความกลุ่มนักท่องเที่ยว ฝ่าแนวกั้นเหยียบ “ข้าวตอกฤๅษี” พืชหายาก」
Matichon「ดอยอินทนนท์ แจ้งความ นทท.ฝ่าแนวกั้นไปถ่ายรูป เหยียบ ‘ข้าวตอกฤาษี’ พืชหายาก ต้องใช้เวลาฟื้นฟูหลายปี」