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2025 年、カンヌ国際映画祭<批評家週間>にタイ映画として初選出&グランプリ獲得︕アカデミー賞(R)国際⻑編映画賞タイ代表にも選出、各国メディアから「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と異例の注⽬を集めた映画『ユースフル・ゴースト』(7/10 公開)。
「⼈間は幽霊と⼀緒になれないわ」―掃除機に憑依した妻と⼈間の夫―愛し合うふたりを待ち受けていたのは、ナットを“怨霊“として成仏させるために集まった親戚と僧侶の⼀団だった︕この度、掃除機 VS 僧侶、愛をかけた戦いが始まるシーンを捉えた本編映像が解禁されました。
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物語の舞台は、粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナット(ダビカ・ホーン)を呼吸器疾患で亡くしたマーチ(ウィットサルート・ヒンマラート)は悲嘆に暮れる⽇々を送っていた。ある⽇、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う⼆⼈。その頃、マーチの家族が経営する⼯場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停⽌に追い込まれていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、⼯場の除霊に協⼒することで、夫への真実の愛そして⾃らの存在を“役に⽴つ幽霊”だと証明しようとするが……。
タイでは誰もが知る怪談「メー・ナーク・プラカノーン」(死後も現世にとどまり、夫と禁断の愛を深めていった⼥性“メー・ナーク”にまつわる物語)に着想を得たという本作。亡き妻が掃除機に宿って夫の元へ戻ってくるという奇想天外な設定を起点にしながら、記憶と忘却、個⼈と社会、愛と有⽤性といったテーマへと静かに深度を増していく。
映像は、最愛の妻・ナットを失ったショックで体調を崩していたマーチが、掃除機に憑依したナットの献⾝的な看病によって回復、ついに〈掃除機の妻〉とともに⾃宅へ戻る姿から始まる。だが、幸せな時間は束の間、「⼈間は幽霊と⼀緒になれないわ」―愛し合うふたりを待ち受けていたのは、ナットを“怨霊“として成仏させるために集まった親戚と僧侶の⼀団だった。
「お義⺟さん、叔⺟さん、伯⽗さん、分かってください。私は怨霊じゃありません」「ただ、マーチと⼀緒にいたいだけなんです」必死に訴えるナット。「この花飾りを受け取ってください」と真摯な⾔葉を添えながら、掃除機のノズルを器⽤に使い、タイで年⻑者や僧侶への敬意を表す花輪を差し出そうとするも、その“⼿”(ノズル)は容赦なく振り払われてしまう――。
「お坊様、どうして私にこんなことを︖」と怯えた声を上げながら耐えるナット(掃除機)。愛する夫とともに過ごしたいという⼀途な願いは届くのか――。切なさとシュールさが交錯する、強烈な⼀幕となっている。
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幽霊が⽇常に存在する世界で、⼈間社会の価値基準や倫理がいかに恣意的なものであるかを浮かび上がらせると同時に、「記憶すること」がひとつの抵抗ともなり得ることを⽰唆する本作。コメディ、ロマンス、ホラー、SF……様々なジャンルを軽やかに横断しながら、環境問題や労働、政治的抑圧といった現代社会の歪みに鋭く切り込む監督の⼿腕は、アジアのみならず欧⽶の映画祭・批評家からも強い⽀持を獲得した。ジュリア・デュクルノー『TITANE/チタン』の衝撃、ウェス・アンダーソンの鮮やかで緻密な映像美、アピチャッポンの持つマジックリアリズムを引き合いに語られ、「まるでヨルゴス・ランティモスがタイに移住したかのようだ」(Screen Daily)とも評された唯⼀無⼆の味わいをその⽬で確かめてみてほしい。すべてが結びつくラストには、驚きとともに深い感動が待ち受けている。
▷ 主演は Instagram フォロワー1,800 万⼈超え!”絶世の美⼥”の異名を持つアジアの奇跡ダビカ・ホーン
2013 年、“メー・ナーク”の怪談をリメイクし、タイでメガヒットを記録した『愛しのゴースト』でメー・ナーク役を演じて⼀躍スターダムにのしあがったダビカ・ホーン。いまやタイだけではなく国際的に活躍するファッションアイコンとして絶⼤な⼈気を誇る彼⼥だが、今作では「掃除機に宿る幽霊」というさらなる難役を、その圧倒的な存在感と繊細な表現⼒で⾒事に演じきった。共演には、ウィットサルート・ヒンマラート(ドラマ「運命のふたり」「ティーヤイ: ボーン・トゥ・ビー・バッド」)、アパシリ・ニティポン(『デュー あの時の君とボク』『ハッピー・オールド・イヤー』)ら実⼒派が名を連ね、現実と夢のあわいを漂う物語に揺るぎないリアリズムをもたらしている。
▷ 舞台は粉じん公害が深刻化するタイ。“ホコリ”という⾔葉のもうの意味とは?
カンヌ批評家週間グランプリを受賞した際、「(この作品と賞を)役に⽴つ幽霊もそうでない幽霊も含めて、タイにいるすべての幽霊に捧げたい」とラッチャプーム監督はスピーチした。この 10 年以上、タイでは主に国内の⼤規模産業の影響による粉じん公害への意識が⾼まっている。「粉じん公害が起きるのは当然だ。ホコリでいっぱいの国なんだから」そんなふうに当初は冗談めかして語られていたというが、タイ語の“ホコリ”(埃)という⾔葉には、空中に漂う⼩さな粒⼦という意味の他に、現代のスラングでは⼈間以下の扱いをされる者という意味もある。「声を上げられず、⾃分の⼈⽣を⾃分で決められない、⽀配者階級の意のままに動かされ簡単に消されてしまう⼈々のことです」とラッチャプーム監督は語る。「霊もホコリも厄介者で、本来いるべきではない場所と時間に現れるという点でよく似ています。家の中、テレビ画⾯、机の上……ホコリは境界線など関係なく勝⼿に現れますが、死んだ⼈間が⽣きている⼈間の世界に戻ってきたのが霊です。本来いなくなっているはずなのに時間に逆らってこの世にとどまり抵抗しているのです。こうした意味で(ホコリを取り除くための)掃除機に取り憑いた幽霊というのはアイロニックな存在だと考えています」。
監督・脚本:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク
出演:ダビカ・ホーン、ウィサルット・ヒンマラット、アパシリ・ニティポン、ワンロップ・ルンカムチャット、ウィサルット・ホームフアン ほか
2025|タイ語、英語、イサーン語|タイ、フランス、シンガポール、ドイツ|130分|英題:A Useful Ghost|字幕翻訳:橋本裕充
配給・宣伝:SUNDAE(Powered by Filmarks)
© 2025 185 FILMS, HAUT LES MAINS, MOMO FILM CO.

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