両替レート
|
|

タイ警察中央捜査局(CIB)傘下のサイバー警察は2025年10月6日、国家放送通信委員会(NBTC)と合同でバンコク都内のコンドミニアムを捜索し、不正に設置されたMini PCなど通信機器137台を押収したと発表しました。これらはコールセンター詐欺グループの活動に使われていた可能性があるとみられています。
捜査は、バンコク・プラウェート区内の建物に不審な通信拠点が設けられているとの情報を得たことがきっかけです。内部写真から、多数のMini PCとみられる電子機器が棚に並べられている様子が確認されました。警察は証拠を収集し、裁判所の捜索令状を取得したうえで、10月3日にコンドミニアム23階の一室を捜索しました。
現場では、管理会社の担当者と建物管理者の立ち会いのもとで室内を調べた結果、Mini PCやSIMカード装着用の通信機器、コンピュータ機器など計137台を発見。いずれもNBTCの許可を受けていない無線通信機器で、アンテナやLANケーブルなどが接続され、大量の通信を同時に処理できる構造になっていました。
警察によると、これらの機器は詐欺グループが偽の通信回線を構築したり、SMSやOTP(ワンタイムパスワード)の傍受、不正アクセス、身元追跡の回避などに悪用された可能性があります。
部屋を借りていたのは中国籍の男で、電波法違反(無許可の無線機器所持および無線局の開設)の疑いがあります。違反した場合、禁錮5年以下または10万バーツ以下の罰金、またはその両方が科される可能性があります。警察は押収品を証拠として提出し、関係者の行方を追うとともに、背後にある詐欺ネットワークの全容解明を進めています。
関連記事
新着記事