タイ深南部で8人武装グループがゴールド販売店を襲撃、ほぼ全てを持ち去る

2025年10月5日夕方、タイ深南部ナラティワート県スンガイコーロクのショッピングセンター内で、8人組の武装グループが金製品店を襲撃し、多量の金製品を奪って逃走しました。犯行は18時30分ごろに発生しました。各報道が伝えています。

強盗団は店に侵入する前に警備員の詰所を襲撃し、銃で脅して無線機を奪い、制圧した上で店内に突入しました。その後、ショーケースに並べられていた金製品をほぼすべて持ち去りました。犯行中、買い物中だった軍人1名が流れ弾を受けて負傷し、30歳の男性が一時人質に取られましたが、その後解放されています。

犯行後、グループはピックアップトラックでスンガイパディ方面へ逃走しました。途中でガスボンベのような不審物を道路に設置し、車道に鉄製スパイクをばらまいたため、通行中の複数の車両がパンクするなどの被害が出ました。さらに19時30分ごろ、現場から約500メートル離れた交差点付近で爆発が発生しました。けが人はいませんでしたが、別の場所でも爆発音が確認されています。

警察によると、犯行グループは事件前に民間人からピックアップトラック2台を奪っており、それらを犯行や逃走に使用したとみられています。事件後、当局は住民に対し外出を控えるよう呼びかけ、地域一帯で警戒態勢を強化しました。消防車や救急車も待機し、さらなる混乱に備えています。