カオヤイ国立公園で野生ゾウが負傷、獣医チームが現地へ派遣

©タイ国立公園野生動物植物保全局

タイ国立公園・野生動物・植物保全局（DNP）は2025年10月3日、ナコンラチャシマ県パークチョン郡ポンタローン地区で野生のオスゾウ1頭が負傷しているとの通報を受け、関係機関と連携して対応を行っていると発表しました。

地元の村長から連絡を受けたカオヤイ国立公園の保護官が現場を確認したところ、ゾウは地面に横たわり、鼻の先端から出血していました。さらに、排尿や下痢の症状も見られ、ショック状態や重傷の可能性があるとみられています。

初期調査によると、ゾウの鼻先が近隣の農地を守るために設置された電気柵のワイヤーに引っかかって負傷したとみられます。その後、ゾウは自力で立ち上がることができ、公園職員が安全に国立公園内へ誘導しました。

タイ国立公園・野生動物・植物保全局は、関係部署と連携して獣医チームを現地に派遣する準備を進めており、同日午後にも到着して診察・治療を行う予定です。ゾウの容体や対応の進捗については、今後改めて公表される見通しです。