両替レート
|
|

タイ警察中央捜査局(CIB)は、高速道路上で極めて巧妙に偽造された登録書類を持つ車両を発見し、運転していた女を逮捕した。現場となったのは、見渡す限り舗装が続く幹線道路。警官たちはそこにただならぬ気配を感じていた。
その女は、フェイスブック上の“車両買取”ページで7万バーツで車を購入していたと説明。しかし、その車の車体番号は、持参していた書類と一致しなかった。表面上は完璧だった。文字のフォント、色味、印章の押し方──まるで真実がそのまま紙面に落とし込まれたかのようだったという。
それは実在した車だったのか、あるいは書類がつくり出した虚構の産物だったのか。果たして、その真偽を見極められるのは、天のみだったかもしれない。
CIB傘下の高速道路警察隊は、数々の現場で養ってきた観察眼によって、わずかな“違和感”を見逃さなかった。違法な情報がSNS上に散らばる現代。闇にまぎれて売買される“正規品に見える何か”を、CIBは静かに、しかし確実に摘み取った。
「私が買ったのは、夢じゃなかったのか」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、もはや夢か現かは問題ではない。そこに現れたのは、CIBの確かな判断だった。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
関連記事
新着記事