海の王を気取った男、金の鎧はCIBの手で剥がされた

タイ警察中央捜査局（CIB）は、チョンブリー県シーチャン島沖で拳銃を不法に所持していた男を逮捕した。男はタグボートの船長で、金のネックレスや指輪、ブレスレットを全身にまとい、まるで“海の支配者”を気取っていた。

その威圧的な装いは見る者の視線を引きつけ、港で働く人々の間では密かに恐れられる存在だったという。派手な外見に似合わず、彼の船は決まって静かに波間を滑るように現れ、決まって静かに去っていった。だがその裏では、目を背けたくなるような不穏な空気が渦巻いていたのかもしれない。

CIBは彼の動向を注視し続け、ついに海上で接近。職務質問を行った結果、.45口径のタイ製自動拳銃と複数の弾薬を発見。金属の重みは、ただの装飾品ではなかった。こうして、沈黙の波間に潜んでいた危険は静かに引き上げられた。

なぜ拳銃を持ち歩いていたのか。なぜその装いにこだわっていたのか。男は多くを語らない。だがCIBは知っている。華やかな外見の裏にこそ、真実は潜んでいるということを。

タイ中央捜査局（CIB）
プロフェッショナルで中立、国民と共に。