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タイ政府「タクシーによる空港封鎖なんて認めない!」

2025年5月23日 配信

空港のタクシーのイメージ

タイ政府は、配車アプリに反対するタクシー運転手らがバンコク・スワンナプーム空港の封鎖を示唆していることに対し、断固たる姿勢で対応する方針を明らかにしました。陸運局局長は2025年5月22日、記者団に対し「空港の封鎖は違法行為であり、関与すれば法的責任を問う」と強調しました。各報道が伝えています。



一連の動きは、伝統的なタクシー業界が配車アプリの普及に対する不満を募らせていることが背景にあります。GrabやBoltといったアプリ経由の運転手が、空港に乗り入れて乗客を獲得していることに対し、「正規の公共タクシーが不利な立場に追いやられている」との声が高まっています。

5月21日には、タクシー運転手らがバンコクの国会議事堂前で抗議活動を実施し、スワンナプーム空港における配車アプリ専用施設の撤去を要求しました。代表者は「外資系アプリばかりが優遇されている」と不満を述べ、政府に対応を迫る姿勢を崩していません。

こうした中、政府側は5月28日に予定されているタクシー業界との協議に向けて、対話による解決を模索しています。副運輸相も「市民にとっての移動の選択肢を確保する必要がある」と述べ、配車アプリの存在を完全に否定する立場ではないことを示唆しました。

観光業界からは懸念の声も上がっています。スワンナプーム空港はタイへの国際線到着の過半を担う交通の要であり、混乱が生じれば観光回復への打撃は避けられません。特に現在、中国からの観光客減少が深刻化しており、さらなる混乱は避けたいところです。

政府は、空港の運営権限が空港公社(Airports of Thailand)にあることを踏まえ、最終的なサービス提供の判断は同社に委ねられていると強調。一方で、「伝統的な運転手がアプリを活用する時代に来ている」との認識もにじませ、業界の意識変革を求めています。

封鎖という強硬策は、利用者、観光、そしてタクシー業界自身にとっても損失となる恐れがあります。28日の協議を前に、双方の冷静な対応が求められています。

 

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